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八十六章 過ぎ去った輝き

アージヴァイズたちはエレベーターに乗った後もアンに質問を続けた。

全員で楽しく会話していると、エレベーターは停止した。

扉が開くと凄まじい賑わいを見せる観光地が見えた。

「ま、マジ!?」

アージヴァイズは大都市を見て驚く。

「船の中なのに空がある・・・」

オレンジは驚きながら空を見つめる。

「映像ですよ。時計の役割を果たしています」

アンはエレベーターから出る。

アージヴァイズたちはアンに続いてエレベーターから出た。

「・・・これだけ技術があるのにどうしてみんなにあげないの?みんな外界で資源を採れたら戦争もなくなるよ」

オレンジはアンに問う。

「子供らしくて良い考えです」

「ですが、子供の考えで良くなるほど世界は単純じゃないんですよ」

アンはオレンジを見て笑む。

「・・・」

オレンジはうつむいて黙った。

アージヴァイズたちはホテルの一室に案内されて入った。

アージヴァイズたちはホテルの部屋でのんびりし始める。

「あの人が言ってることって本当?」

オレンジはレミリアに問う。

「えぇ、間違いありませんよ」

レミリアはオレンジを見て笑む。

「過ぎ去った輝きをもう一度手にしたいと考えるのは誰だって同じです」

レミリアはいくつものティーカップにお茶を注いでいく。

「橘花国は泣代を取り戻すために、月浜は黄金の四十年代を取り戻すために、アウスはアウスフォードを取り戻すために・・・」

「そうやって世界中の国々が動き、平和のために使ってほしいと渡された資材は戦争に使われる」

レミリアはティーポットを置く。

「自分たちで栄華を築いた者たちを追い出したというのに・・・実に滑稽ですよね」

レミリアはオレンジを見て微笑む。

「・・・」

オレンジは眉を顰めて黙り込んだ。

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