八十章 勇者の再起
「ヤバッ!!」
ミッケは身を反らせて振り回される闇を避ける。
カスミは大業物陽烙白蛇で振り回される闇を弾き返した。
弾き返された鞭のような闇はレムフィト基地にある食料庫や貯水タンクを破壊していく。
「ひ、被害が大きすぎます!!」
ローランは地上を見て焦る。
「どうしようもないでしょ!?」
エコー・ゼレヴィアンはローランを必死に掴み続ける。
一方、梨々香はソワソワするリヴァを見ていた。
「気になるなら行けばいいのに」
梨々香は新聞片手にお茶を飲む。
「・・・」
立ち止まったリヴァは梨々香を見た。
「私はどうもあの子に好かれていない。それに・・・私を探知して死星が来る可能性もあります」
リヴァは言い訳を並べる。
「じゃあ、私が行こうか?」
ミューテはリヴァを見て笑む。
「お前が行ってどうなるんだ!」
リヴァはミューテを見て怒鳴った。
「な~に怒ってんの?」
ミューテは楽しそうに笑む。
「はぁ・・・」
怒るリヴァとからかうミューテを見る梨々香はため息をついた。
「落陽の勇者」
梨々香は新聞を置いた。
「はい」
リヴァは梨々香の言葉に姿勢を正す。
「其方に魔塊眷属の討伐を命ずる。場所はレムフィトのレミリア州二十六号零番、レムフィト統合軍事基地です」
梨々香はリヴァに命令する。
「お任せください」
リヴァは梨々香を見て少し嬉しそうに言うと、急いで部屋から出た。
「面倒なヤツ~」
ミューテは嬉しそうに笑む。
「・・・」
廊下を早歩きするリヴァはポケットから煙草を取り出すと、握り潰してごみ箱に捨てた。




