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七章 白き衝撃

少女たちはさやかに錆びた剣を預けて戦場から教室へと居場所を移した。

「ハッゼウさん! そんな態度じゃ成績はつきませんよ!」

教師の叱咤も頬杖をついて外を眺めるリリーには届かない。

「成績など要らない」

誰かを思い出して机に突っ伏した瞬間、リリーの肌がピリついた。

「窓」

梨々香の呟きと同時にガラスが粉砕され、絶叫のような衝撃波が基地を襲った。

「・・・」

リリーは反射的に黒鞘の刀を生成して廊下を駆け抜け屋上へいく。

そこには白目を剥いて倒れる兵士たちの姿があった。

「こちらアウス山岳基地のリリー。状況を報告してくれ」

リリーは神軍-01と刻まれた無線機を生成して問いかける。

「こちら拠点艦イクイノックス。アウス山岳東部にて瞬間的な神気上昇を確認、最大濃度-域(マイナスいき)五千七百P(プライマル).E(エネルギー)です」

「了解、状況報告感謝する」

リリーはそう言うと無線機を消滅させた。


昼になると戦姫隊の会議を兼ねた昼食が始まった。

「飯ぐらいマシにならねえのかよ」

包帯の巻かれた腕でレーションをつつくアージヴァイズが毒づく。

「復興が進めば改善されますので・・・」

気弱な伝令兵は苦笑いしながらそう言った。

「その復興とやらは、本当に進んでるのかにゃ?」

気弱な伝令兵の言葉を顔にガーゼを貼ったミッケが鼻で笑った。

「生意気な。兎耳のクソガキが」

言い淀む伝令兵を余所に別の軍人が傲慢に言い放った。

「へぇ、大人が子供に喧嘩を売るのか。ダハッ!」

アージヴァイズはバカにするように笑い飛ばした。

「人員の確保が完了し、復興は数ヶ月早まる見通しです! 完了後は東和海海戦へ加勢していただきます!」

険悪な空気を切り裂くように、伝令兵が声を張り上げる。

「東和海・・・」

リリーは水を飲み冷ややかに笑った。

「アウスを橘花が統治するなんて無理な話だ。因縁が深すぎるし、大暴動でも起きなきゃいいけどな」

「そもそも、四級だの戦力外だのバカにしてた42Bに負けてる連中に何ができるのかにゃ?」

ミッケの追い打ちに、軍人たちは動揺を隠せない。

「工作員が捕まりすぎて情報のアップデートが止まってんだろ。月浜を舐めすぎだぜ」

アージヴァイズは片づけを始める軍人たちを見てそう言った。

「待て、まだ食い終わってねえ。会議はそれからだ」

アージヴァイズはリリーが残したレーションを口に運んだ。

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