七十一章 闇化生物
同年、一月十五日。
土煙の中、アージヴァイズが目を覚ました。
アージヴァイズは慌てて周りを見る。
「・・・どうなってる・・・」
アージヴァイズは寝かせられたオレンジたちを見ながら起き上がった。
-回想-
AA-09Aを装備したアージヴァイズたちは神軍幹部総括者、ヴェルベサと共に神軍拠点艦に向かって上昇していた。
「神軍の拠点って飛行機なのか?」
アージヴァイズ・レプシデシアはヴェルベサに問う。
「船だって言ったよね?」
ヴェルベサはそう答えた。
「飛行船ってこと?」
オレンジ・ゴールドマスターはヴェルベサに問う。
「そう言うのじゃなくて、海を進んでるような戦艦。物分かりが悪いな~」
ヴェルベサはもどかしそうに答える。
「そう言うのを見たことがないから・・・」
ミッケ・クイーンキャットは恐る恐る話す。
「そっか」
ヴェルベサがそう言った瞬間、不気味な風が吹いた。
「・・・」
ヴェルベサは上空を見つめる。
「ッ!」
ミッケは驚きながら上空を見た。
「見つけたぞ!!七陽の勇者!!」
急降下してくるやや艶がある黒髪で目を隠し、紅白の巫女服で身を包んだ異常なまで白い肌の少女は金属製のキューブを握った右腕を突き出した。
その巫女が急降下する中、金属製のキューブにヴェルベサが放った滅血針が突き刺さった。
その瞬間、途轍もない大爆発が発生して衝撃波が地上を襲った。
-回想終了-
「・・・」
アージヴァイズは少し遠くにいる誰かを見ると、その誰かに近づいた。
「お前誰だ?お前が助けてくれたのか?」
アージヴァイズは動く何者かに問いかける。
「アッ・・・!ガッ・・・!」
目を見開いた神軍上位組織員1はもがき、悶えて苦しんでいる。
「ッ!?」
アージヴァイズは神軍上位組織員1の首に指を突き刺して闇を注ぐ茶髪の女性を見て目を見開いて驚いた。
「・・・」
神軍上位組織員1の首に指を突き刺して闇を注ぐ謎の女性はアージヴァイズに気付くと神軍上位組織員1から指を抜いて飛び上がった。
「クソ!!なんだあいつ!!」
アージヴァイズは飛び去る女性を見つめると神軍上位組織員1に視線を移した。
「・・・大丈夫か?」
アージヴァイズが神軍上位組織員1に近づいたその瞬間、神軍上位組織員1が瞼を開けてよだれを垂らしながらアージヴァイズに飛びついた。
豹変した神軍上位組織員1はアージヴァイズの腕に噛みつき、アージヴァイズの腕から血が噴き出した。
「クソ!!」
アージヴァイズは血が噴き出す腕を見て怒鳴るとレプシデシアを生成して神軍上位組織員1を吹き飛ばした。
「グガァ・・・」
口に血をベッタリつけた神軍上位組織員1はアージヴァイズを睨んだ。
アージヴァイズ・レプシデシアは双剣を生成して握った。
(噛まれた腕が痛む・・・)
双剣を握ったアージヴァイズ・レプシデシアは牙をむき出しにする神軍上位組織員1を見て双剣を構えた。
「ウグガァァ!!!!」
牙をむき出しにする神軍上位組織員1はよだれを垂らしながら双剣を構えるアージヴァイズ・レプシデシアに飛びかかった。
双剣を構えたアージヴァイズ・レプシデシアは神軍上位組織員1を避けると首に双剣を振った。
双剣は神軍上位組織員1の首を捉えるも、刃が全く通らない。
(なんて硬さだ・・・!疑似神姫よりも硬い!!)
双剣を握り込んだアージヴァイズ・レプシデシアは神軍上位組織員1を見て歯を食いしばった。
双剣が首に食い込んだ神軍上位組織員1は軟体動物のように複雑に暴れてアージヴァイズ・レプシデシアを吹き飛ばした。
アージヴァイズ・レプシデシアは滑りながら止まると、神軍上位組織員1を見た。
「クソ・・・最悪だ・・・」
アージヴァイズ・レプシデシアが暴れる神軍上位組織員1を見てそう言った瞬間、神軍上位組織員1が口掴んで悶え始めた。
「アガッ!!アガッ!!」
悶える神軍上位組織員1の口についた血が凍りついて体内から発生した氷柱が神軍上位組織員1の全身を貫いた。
神軍上位組織員1は灰になって消えていく。
冷や汗を垂らすアージヴァイズは倒れて仰向けになった。
「な、何なんだ・・・」
冷や汗をかいたアージヴァイズは息を荒げる。
アージヴァイズが考え事をしながら休憩していると、神軍の組織員たちがアージヴァイズの所に到着した。




