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六十一章 旅行の終わり

午後四時二十七分。

住民たちが地下の避難所から戻り、アージヴァイズたちも戻って来た。

「大丈夫だった?」

眉を顰めたオレンジはリリーを心配そうに見る。

「大丈夫だよ」

リリーはオレンジを見て笑む。

「あいつと戦ったのか?」

アージヴァイズはリリーを見て困惑する。

「私は戦ってないよ」

リリーはアージヴァイズを見て笑む。

「都の主が倒したんだ」

リリーは時計塔を見つめる。

「都の主・・・どんな強い奴なんだ・・・」

アージヴァイズもつられて時計塔を見つめる。

「今日は別れて泊まろう。疲れたから一人になりたい」

リリーはアージヴァイズたちを見て笑みながら言った。

「まぁ、良いけど・・・」

アージヴァイズたちはリリーを見てそう言った。


宿に入ったリリーは髪留めを解いて梨々香になった。

「アレス・・・あれほど強いとは思っていませんでした」

リヴァ・ロッテ・グロッサは座布団に座った梨々香を見つめる。

「あれでも暗黒神の中じゃまだまだ弱いですよ」

梨々香はお茶を飲んで一息ついた。

「あれが弱いなんて・・・」

「驚きでしょう?」

梨々香はリヴァを見て笑む。

「陛下たちはあれよりも強い暗黒神と戦ったんですよね?」

「えぇ」

(あれよりも強い暗黒神・・・そんな存在と渡り合えた陛下の師匠たちはどれほどの実力者だったんだ・・・)

リヴァはお茶を飲む。


同年、十二月十五日。

宿から出たリリーたちは首都馬車に乗ってマッケリスから離れた。

ベラ・ジ・ルル観光もこれで終わり。

これから飛行機に乗り、レムフィトに戻る。

「はぁ~・・・ベラ・ジ・ルル楽しかった~」

座席に座ったレイチェルは幸せそうに笑む。

「昨日マジヤバかったんだぜ?」

「そうそう!ミッケとキャロルの大食い対決!」

アージヴァイズとカレンは楽しそうに話す。

「大食い対決?」

リリーはアージヴァイズたちを見て笑む。

「そう!寿司が食べ放題でさ~。すっげぇ~喰ってんの!」

「みんなはしゃぎ過ぎなんだよ」

「お土産もたくさん買ったし、きっと喜んでくれるよね」

「一生懸命選んだんだ。みんな喜ぶよ」

リリーは楽しそうに話すアージヴァイズたちを見て笑みながら言った。

二部 血星アレス襲来はこれで終わりです

次回、三部 ナハト再臨でお会いしましょう

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