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六十章 激闘、極まる

「あの技・・・どうして・・・」

瓦礫が降り注ぐ中、ミューテはゆっくりと立ち上がる。

ミューテは立ち上がると同時にアレスと激突した。

交差した刀と剣はギリギリと凄まじい金属音を立てながら刃を削る。

「・・・」

ミューテはアレスが鍔迫り合いをしていたその時、金色の火の玉が降り注いで爆発した。

「お待たせ!」

鈍い金色の鎺、黒炭のような色の刀身に金色の煌く刃の刀、最上大業物金輪爆(こんりんばく)を握った橋端(はしはた) 理恵(りえ)はアレスと打ち合う。

理恵は地面を全力で踏み込んでアレスを押し切った。

金輪(こんりん)流火騒天(るかそうてん)!」

理恵が最上大業物金輪爆を振ると轟音と共に金色の炎が放たれ、アレスに向かって流れるように飛んでいった。

「今度は戦えそうな奴が来たか」

アレスは大剣マティアスを振るって金色の炎を相殺していく。

闇炎(あんえん)!!」

アレスが大剣マティアスを地面に叩きつけると地面が一直線に割れて漆黒の炎が噴き出した。

漆黒の炎を避けた理恵はアレスに接近する。

「金輪、英火花嵐(えいかからん)!」

理恵が振るった最上大業物金輪爆が大剣マティアスに直撃した瞬間、凄まじい衝撃がアレスに走った。

「なんて技だ・・・」

アレスは弾け飛んだ両腕を見てそう言いながら最上大業物金輪爆を避けた。

(腕が吹き飛んだ。再生能力があっても理恵なら押し切れる)

ミューテは理恵の体力を回復させ続ける。

「・・・」

アレスは一瞬で片腕を再生させると理恵を殴った。

理恵はよろけながら最上大業物金輪爆を振ろうとする。

しかし、アレスは最上大業物金輪爆を握る手を、太ももと足首を、凄まじい速度で的確に蹴る。

理恵が少し体勢を崩した瞬間、アレスの膝蹴りが理恵のみぞおちに入った。

「ッ!!」

理恵が悶絶しながら倒れた瞬間、アレスの膝が理恵の顔を(あっ)し始めた。

「貴様の仲間はどれほどの間回復させ続けられるのだろうな」

アレスは理恵を見て笑みながらそう言った。

「・・・」

理恵は必死にアレスの膝から抜けようともがく。

「まさか、先に潰れて死ぬなんてつまらないことは止してくれよ?」

アレスは理恵に体重をかけ続ける。

(もう一人・・・もう一人が居てくれればッ!!)

脂汗を垂らすミューテは最上大業物天現烏輪を握り込む。

「?」

アレスが何かを察知して顔を上げた瞬間、アレスの両目が斬れた。

「痛み・・・だと・・・??」

アレスは目から液状神気を垂らしながら素早く下がった。

「・・・」

神刀赤閃(しんとうせきせん)を握った梨々香は複雑な表情でアレスを見つめる。

「ッ・・・」

両目を再生させたアレスは梨々香を見て目を見開き息を呑んだ。

梨々香は神刀赤閃を音もなく振り下ろす。

冷や汗をかいたアレスが大剣マティアスで神刀赤閃を受け止めた瞬間、轟音と共にマッケリス全域の地面にひびが入った。

「流石だ・・・流石だ、華千﨑 梨々香!!」

アレスは嵐のように乱れた血色の神気風を放った。

「・・・」

神気風から逃れた梨々香は静かに着地して辺りに漂う血色の神気を見ると神刀赤閃を消滅させた。

「消えた・・・」

理恵は薄れていく神気を見つめると最上大業物金輪爆を落とした。

「もう無理ー・・・」

ミューテはそう言いながら地面に倒れた。

「ご苦労様です。白梅を連れて拠点艦へ戻ってください」

梨々香は黄金の炎が入った小瓶を生成して落とした。

小瓶が割れると黄金の炎が広がると崩れた建物が元に戻った。

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