五十五章 リングリス町を抜け、マッケリス大都へ
同年、十二月十三日。
薬酒の町を抜けて首都に最も近い環状都市リングリスに着いた。
「か、カッコいい!」
キャロルは白塗り純金金具の馬車と綺麗な白馬を見て目を輝かせる。
「これから乗るのはあの馬車だよ」
リリーは白塗り純金金具の馬車と綺麗な白馬を見て笑む。
「あ、もうこの馬車はここで終わり?」
レイチェルは馬車を見る。
「なんか愛着湧いてきちゃったよ~」
レイチェルは鹿毛の馬を見て笑みながらそう言った。
「あちきの馬車はここで終点なんです」
運転手はレイチェルを見て笑む。
「ありがとね。お馬さん」
オレンジは鹿毛の馬を撫でる。
環状都市リングリスはブランド茶葉を扱う会社が乱立するお茶の都である。
緑色の柔らかい茶葉から黒色の堅い茶葉、花や柑橘の皮がブレンドされた茶葉まで数百種類の茶葉がある。
「お茶っ葉だらけだな」
アージヴァイズは陳列されている茶葉を見つめる。
「なんか・・・居るだけで健康になりそう」
レイチェルは茶葉の香りを嗅いでしょんぼりする。
「お茶の葉だよ!大きいお茶の葉!!」
オレンジはエリーの袖を引っ張る。
「あぁ・・・うん・・・」
エリーは渋々オレンジに引っ張られて店に行った。
一方、リリーは首都馬車の運転手と話をしていた。
「私にすら言えない任務とはどういうものなんだろうね」
リリーは首都馬車の運転手を見る。
「あなた様が色々と抱えているように、陛下にも色々とありましょう」
首都馬車の運転手はリリーを見る。
午後三時七分。
「うわぁっは~!!」
アージヴァイズたちは窓から外を見て目を輝かせた。
白色と青色が基調の美しい建物が並ぶ優雅で華やかな大都市マッケリス。
マッケリス商店街はとにかく広い。売っていない物はないと言われているほど広い。
リリーたちはベラ・ジ・ルル皇国の首都、マッケリスに到着した。
「すげぇ!!こんなすげぇのか!!」
アージヴァイズは周りを見て笑う。
「すごい!めっちゃ優雅!」
キャロルは目を輝かせ、嬉しそうに周りを見る。
「仲間!仲間がたくさんいるにゃ!」
ミッケは住民たちを見てはしゃぐ。
「なんか、グローニアキャット多くない?」
ジュリアは住民たちを見る。
「他で差別を受けていたグローニアキャットが集まって来たんだよ」
リリーは住民たちを見て笑む。
「・・・うっ・・・心臓が・・・」
レイチェルは少し申し訳なさそうに言った。




