表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/107

五十三章 カナルッタ町観光

同年、十二月十二日。

リリーたちを乗せた馬車がセザンナス町を出発した。

馬車は殺風景な田舎道をひたすら走ってカナルッタ町に着いた。

「やっと町だ~!」

グリードリヒは馬車から降りて伸びをする。

「はぁ~・・・疲れた・・・」

ジュリアはぐったりしながら降りる。

「もっとすごい車とかだと思ってたのに・・・」

オルガは不服そうに言葉を漏らす。

「良いじゃん、馬車。なんか子供の頃を思い出したよ」

キャロルはオルガを見て笑む。

「どこが良いんだよ・・・この田舎娘が」

オルガは蔑んだ目でキャロルを見る。

「食べ歩き!食べ歩きしよ!」

エコーはリリーたちを見て笑む。

リリーたちが食べ歩きしていると、ワイン屋に通りかかった。

「私の名前!私の名前のワイン!」

レイチェルはワイン屋の陳列窓にある古代の(かめ)を指さす。

「レイチェルなんてどこにでもある名前じゃん」

木桶を持ったカレンは寿司を食べる。

「どれどれ~いくらかな~」

レイチェルはワイン屋の陳列窓にある古代の瓶を見つめる。

「・・・何この値段・・・」

レイチェルは値札を見てドン引きする。

「これっていつ醸造??」

寿司を食べ終えたキャロルはリリーに問う。

「数億年前かな」

リリーは笑みながら答えた。

「絶対飲めないじゃん!!」

レイチェルはリリーを見て大声でそう言った。

「というかよく残ってるね!」

驚くキャロルは古代の瓶を見つめる。

「当たり前じゃん」

リリーはレイチェルを見て笑う。

「これは入れ物の価値。中には何も入ってないんだ」

リリーはレイチェルを見て笑む。

「古代の瓶か・・・どんな歴史的一品なんだろう」

カレンは古代の瓶を見て心を躍らせる。

「あれ?ミッケちゃんじゃん」

青眼、黒髪ツインテール、灰色のワンピースで身を包んだ褐色肌の乙女、カスミ・ローゼ・カーリン神軍部隊長組織員乙はミッケを見てそう言った。

「お姉ちゃん!!」

ミッケはカスミを見て驚く。

「え!?」

レイチェルは酷く驚きながら声を漏らした。

「ミッケの姉ちゃん!?」

アージヴァイズたちはカスミを見て驚く。

「カスミ・ローゼ・カーリン。よろしく」

カスミはアージヴァイズたちに手を振る。

「元気にしてるみたいだね。ミッケちゃん」

カスミはミッケを見て笑む。

「お姉ちゃん・・・生きててよかった・・・」

ミッケはカスミを見て涙を零す。

「強くなってくれた?お姉ちゃんを助けられるくらい」

カスミはミッケを見て笑む。

「・・・強くなれなかったよ・・・」

ミッケはうつむく。

「コラッ!」

カスミが優しく声を上げると、ミッケがカスミを見た。

「ミッケもまだ若いんだから、まだまだ強くなれる。すぐ諦めちゃうのは私たちの悪い癖だよ」

「うん・・・強くなる!」

ミッケは涙を拭いてそう言った。

「強くなって、お姉ちゃんを助ける!」

ミッケはカスミを見つめる。

「強くなろうね。私たちはたった二人だけの大切な家族なんだから」

カスミはミッケの頭を撫でる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ