五十二章 桐生旅館でひと休み
午後六時三十分。
リリーたちは宿に到着した。
宿は町で一番高い桐生旅館だ。
「これ、めっちゃ良い木だよ・・・この木の板、ママの会社で見たんだ・・・」
「いくら!?木の板でいくら!?」
「五百リズ・・・」
「ギャァァァァ!!」
「早く入るよ」
木材を見て盛り上がるエコーたちを呼んだリリーは旅館の中に入る。
リリーたちが宿に入ると女将たちが出迎えた。
「お待ちしておりました。女将の小雪と申します」
女将はリリーたちに挨拶する。
リリーたちの部屋は十五人泊まれる超広い部屋だ。
リリーたちが軽くお風呂に入って着替え終える頃に夕食が運ばれて来た。
「こちらはリーベル牧場産の天那牛のモモ肉、泣代湾産泣代大海老の塩焼き、橘花国産の旬の食材を使った煮物、橘花国産香羅山地鶏のからあげ、泣代湾産浜虎海老のフライ」
仲居は料理の説明をする。
「すみません。お腹が空いておりますよね」
仲居は料理をじっと見つめるアージヴァイズたちを見て笑むとお辞儀して下がった。
「いただきまーす!」
箸を握ったアージヴァイズたちは勢いよくご飯を食べ始めた。
「・・・」
お椀を持ったリリーは汁物を飲んだ。
「この焼きエビうんまッ!!あんまッ!すっげぇ!」
アージヴァイズは焼き泣代大海老を尻尾ごと食べる。
「泣代湾ってどこ?」
焼き泣代大海老を持ったオレンジはエリーを見る。
「月浜湾」
エリーは料理を食べ進める。
「最初からそう言えばいいのに」
オレンジはエビフライを食べる。
「何でも良いにゃ。チョー美味し~!」
ミッケは幸せそうに料理を食べ進める。




