四十八章 ベラ・ジ・ルル皇国へ
南龍王朝歴千六百九十六年、十二月七日。
リリーの判断により、グリードリヒたちが月浜打撃軍に加入。
これを以て、グリードリヒたちは監視対象から外れて自由となった。
「よし!加入祝いにベラ・ジ・ルルに行こう」
カードで遊んでいたリリーは唐突に言葉を放つ。
「・・・え?」
カードを持ったアージヴァイズたちはリリーを見て唖然とする。
同年、十二月十日。
リリーは事務室へ行って外出手続きを行っていた。
「陛下、ディシア航空の六一八便をご利用ください」
ペンを握ったレイラ・ティア・ローリー事務局長は書類を書きながら小声でさらりと言った。
「ありがとう」
リリーは一言感謝を伝えると事務室から去っていった。
手続きを終わらせたリリーが部屋に戻ると、グリードリヒたちと一緒にアージヴァイズたちが居た。
「みんな集まったみたいだね」
リリーは扉を開けて笑む。
「うん!」
準備を終えたアージヴァイズたちはリリーを見て嬉しそうに笑む。
「それじゃあ、出発するぞ!!」
リリーが元気よくそう言うとアージヴァイズたちは荷物を持って立ち上がった。
準備を終えたリリーたちは外出許可証を貰いに事務室へ行った。
「月浜打撃軍所属のグローニア特任少佐です。長期外出許可証を貰いに来ました」
リリーはレイラから長期外出許可証を受け取った。
長期外出許可を得たリリーたちは基地の外に出て駅に行った。
「まさか本当に連れてってくれるなんて~」
レイチェルは嬉しそうに笑む。
「ベラ・ジ・ルルか~。一度しか行ったことないから楽しみ!」
エコーはパンフレットを見る。
「っていうか、どうしてベラ・ジ・ルルに?」
パンフレットを持ったキャロルはリリーを見てそう言った。
「ベラ・ジ・ルルに私の知り合いが居てね。その人の伝手で安く旅行できるんだ」
リリーはキャロルを見て笑む。
「知り合い!?」
ジュリアはリリーを見て驚きながら言った。
「お前、中立国に知り合いがいたのか!?」
アージヴァイズは驚きながらリリーに問う。
「第二次編成前は色々旅する機会があったからね。その時に出会ったんだよ」
リリーはアージヴァイズたちを見て笑む。




