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三十六章 モントベルワーズビーチ基地を包む驚愕

疑似神姫の鹵獲に成功したという話が帰還したリリーによってモントベルワーズビーチ基地に伝わった。

鹵獲した装備を一目見ようと基地内の軍人たちが集まる中、五彩重工の技術者たちは隠すことなく堂々と装備を運び込む。

橘 カエデ新任連合総長が喜ぶ中、直前で解任されたひよりが激怒していた。

「どうして私が解任された直後に疑似神姫が鹵獲されるのよ!!」

ひよりは東和連合レムフィト支部の軍人たちを見て怒鳴った。

「そんなこと言われましても・・・」

東和連合レムフィト支部の軍人たちはひよりを見て弱弱しく言葉を絞り出す。

「本当なら東和連合史上最大の功績!!連合総長として圧倒的な信頼が得られたのに・・・!!」

ひよりは頭を抱えながら怒鳴った。


モントベルワーズビーチ基地まで護送されたベネローブは中立国に属する者が集まる部屋に入れられた。

そこで待ってたのは、傘下企業が一億社あると世間で語られる世界最大の企業、ラグジェパレスカンパニーの役員だった。

「エル・ホワイト・ローリエです。よろしくお願いします」

ラグジェパレスカンパニーの役員はベネローブに名刺を渡す。

「ベネローブ・ローレン・タンコック・・・」

ベネローブは緊張した面持ちで自己紹介をした。

「タンコック氏、あなたには二つの選択肢があります」

ラグジェパレスカンパニーの役員は二本指を立てて見せる。

「手術を受けて人へと戻るか、死体として処分されるか」

「・・・」

「どちらもタダだ。お金はかからない。好きな方を選ぶと良い」

ラグジェパレスカンパニーの役員はベネローブを見る。

「・・・人に戻った私を・・・誰が守る?極東連合の工作員は中立陣営にだっているんだぞ?」

ベネローブはラグジェパレスカンパニーの役員に問う。

「極東連合の工作員は全員記録済みです。生まれも育ちも親族関係、体にあるしわの一本一本まで全て・・・」

ラグジェパレスカンパニーの役員は不敵な笑みを浮かべながら答えた。

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