三十一章 連合会議
会議室へ着き、クリスティーナがドアを開けると月浜打撃軍のメンバーと東和連合の上層部が居た。
「なんで戦姫隊のガキが・・・」
「まぁまぁ、レムフィト人が考えることなんてこんなもんですよ」
「ガキにしか頼れない貧乏人がよぉ」
東和連合の軍人たちはリリーとクリスティーナに嘲笑と罵声を浴びせる。
「静粛に」
橘花軍の制服で身を包んだ黒髪に髪の先端を結んだロングヘアの女性は青い瞳で真っすぐと会議参加者たちを見つめる。
東和連合副総長、橘 カエデの冷たい声が会議室を駆け巡り、喧騒を打ち砕く。
静寂が訪れると東和連合副総長が号令をかけた。
ローランはレムフィト領海付近で起きている緊張を伝えると、かつてグイードリヒと交戦したリリーに見解を求めた。
「では・・・以前、姿が確認された黒の神姫の襲来が最悪の被害。という考えで良いですか?」
ローランはリリーに問う。
「違う」
ローランの言葉にリリーは短くそう答えた。
「違うとは?」
カエデはリリーに問う。
「最悪の場合、大陸北部に属する国家が全滅する」
「バカなことを言うな!!」
元戦姫隊の軍人1がリリーに怒鳴った瞬間、カエデが元戦姫隊の軍人1を指さした。
指を指された元戦姫隊の軍人1は口を縫い付けられたかのように黙り込んだ。
「精鋭級のカルジェン・バースが慎重に動く必要があるということは、艦隊を容易に消し飛ばせる存在が近くにいる可能性が高いってことだ」
リリーはローランを見てそう言った。
「まさか・・・終焉の烈炎」
カエデはリリーを見つめる。
カエデの言葉に東和連合の上層部たちは背筋を凍らせた。
「ば、バカな・・・!あいつが・・・北海に・・・!?」
「そんな・・・どうすれば・・・」
東和連合の上層部たちは焦りの声を漏らす。
「副総長、判断を」
ローランはカエデに迫る。
「・・・総員、警戒態勢を維持」
カエデは短く指示を出す。
「そして、生き残れるように祈りなさい」
カエデがゆっくりと立ち上がると軍人たちも立ち上がった。




