百七十八章 迎撃戦へ
午後六時十八分。
宿幼と対峙する準備を行う梨々香の所にアイリアが来た。
「梨々香、神気濃度が異常な上昇を見せてる」
アイリアは梨々香に報告する。
「宿幼が目覚めたんでしょうね」
梨々香は神刀華炎を腰に差した。
「アイリア」
梨々香はアイリアに何かを投げた。
アイリアは少し驚きながら投げられたものを受け取る。
「これって・・・」
アイリアはゼノクイーンネックレスを見た。
「私はこれから宿幼と戦う。もしもの時は任せたよ」
梨々香は神刀赤閃を空中に振って界を生み出した。
梨々香は界を通って消えていった。
「・・・」
アイリアは決意したような表情でゼノクイーンネックレスを見つめる。
午後六時五十一分。
ミリア国外最前線基地にいるオレンジたちは橘 ひなたと合流して話をしていた。
「この透明な袋みたいな神姫は白樂姫と呼ばれてるらしい」
ひなたは資料を見るキャロッティに説明する。
「ハクラクキ・・・ですか?」
キャロッティは聞き返す。
「そう、元々六合様と世の大権を持つ魔神にしか生み出せない神姫なんだけど、宿幼が六合様の力を使って生み出してるんだろうね」
「なんでそんな名前に?」
「白樂がどうも六合様を表す言葉らしいんだ。六合様が生み出す神姫って印象が付いたから白樂姫って呼ばれてるんじゃないかな」
「なるほど・・・」
キャロッティは資料を見た。
「ひなたさんってグローニアキャット族?」
オレンジはひなたに訊ねる。
「グローニアキャット族と燦水天狐族のハーフ」
ひなたがそう言った時、警報が鳴り響いた。
「・・・来たみたいですね」
キャロッティは点灯するランプを見る。
「ちょっと付き合ってあげますか」
オレンジは前を向いて立ち上がった。
「サポートに回る」
ひなたはキャロッティたちを見ながらインカムを付けた。
「頼みました」
キャロッティはひなたを見てうなずくと、オレンジたちと一緒に部屋から飛び出た。




