百七十六章 最後の神具
一方、リベードリヒはノースドラゴニア残地にあるカルジェルドクレーターの中心で焚火を焚いていた。
「・・・」
リベードリヒは焚火を見ながら胸に手を当てて瞼を閉じる。
「ぼ、僕の友達・・・」
「・・・僕の友達ぃ~?こんな泥人形がぁ~?」
何かが垂れる音。
「魅惑・・・貴様の声は耳障りだ。貴様の姿は目障りだ」
「は・・・はぁ・・・?」
「安楽。雑魚に構うな」
「雑魚だろうと思いは同じだ。雑魚を嘗めちゃいけない」
「傾奇者だね。本当に」
「第七の神具・・・なぜ見つからないッ!」
リベードリヒは怒りを込めて地面を殴った。
「まさか・・・もう奴が手に入れたのか?」
リベードリヒは冷や汗をかく。
「君が宿幼だね?」
リベードリヒはその声に反応して前を向く。
「探したよ」
カエデはリベードリヒを見て笑むと、第七の神具を生成して握った。
「第七の神具!」
リベードリヒは第七の神具を見て笑む。
「私、もう死んでいるんだ」
カエデはリベードリヒを見つめる。
「・・・?」
リベードリヒは黙ってカエデを見る。
「私、これがないと動くこともできなくなっちゃうんだ」
カエデは第七の神具を見る。
「何が言いたい?」
リベードリヒはカエデに問う。
「君が持っている心臓が欲しい。まだ生きてたいから」
カエデは第七の神具でリベードリヒを指す。
すると、リベードリヒが大笑いし始めた。
「・・・」
その大笑いはあまりにも不気味で、カエデも冷や汗をかいて黙り込むほどだった。
「生への執着・・・他者から力を奪い、それでも生きようとする狂気の思想ッ!!私は全て好きだ!!」
リベードリヒは第四の神具を生成して握った。




