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百七十章 決戦、ミリア宿幼討伐隊五班対血星アレス

最上大業物日炎を握ったアイリアは血を垂らしながら起き上がるとアレスに向かって走った。

アイリアが力を振り絞って振った最上大業物日炎は大剣マティアスに弾き返されてアイリアは蹴り飛ばされた。

「テメェ!」

起き上がったアージヴァイズは周りに転がる大量の死傷者を見つめる。

「こんなことして・・・」

アージヴァイズは目を血走らせながら業物二頭水龍を握り込んだ。

「許されると思うなよ!?」

怒鳴り声と共にアージヴァイズを冷気が包んだ。

業物二頭水龍は昼色の輝きを宿し、濃密な冷気を放つ。

「・・・」

アレスは冷気を受けて髪と服を靡かせる。

「どりゃぁぁぁぁ!!!!」

アージヴァイズはアレスと激突する。

業物二頭水龍と大剣マティアスが激突した瞬間、凄まじい衝撃と共に地面が凍りついて氷柱が生えた。

大剣マティアスを押し返したアージヴァイズは光を置き去りにするような素早い剣撃を繰り出す。

しかし、アレスはそれを全て回避していく。

「・・・」

アレスは右足で地面に踏み込んで地面を爆発させるも赫色の稲妻を放つ血色の神気は太陰の気に阻まれてアージヴァイズに届かない。

アージヴァイズとアレスは飛びながら凄まじい速さで鍔迫り合いをする。

両者がぶつかる度に雷鳴のような轟音と凄まじい衝撃波が発生して次々と建物が崩れていく。

アージヴァイズとアレスは互いに吹き飛んで滑りながら止まった。

「ヤッベェェェェ!!!!」

アージヴァイズがうつむきながらそう叫ぶと目と口と鼻から血液が滝のように流れ始めた。

「姉さん!!」

キャロッティは焦りながらアージヴァイズに駆け寄る。

「・・・」

アレスは大剣マティアスを見つめる。

「アレスッ!!」

傷を治したアイリアはそう怒鳴ると最上大業物日炎をアレスに向かって振った。

「・・・」

アレスは大剣マティアスで最上大業物日炎を防いで鍔迫り合いをする。

「お前・・・ヒルデガルトの何だ!!」

アイリアはアレスを見て叫んだ。

「ッ!!」

アレスは目を見開くとアイリアを押し返し始めた。

アイリアは膝蹴りでアレスを怯ませ、そのまま蹴り飛ばすと追撃の一振りをアレスに向けた。

アレスは最上大業物日炎を手で握り込んで受け止めた。

「親か!?姉か!?妹か!?」

アイリアとアレスは激しく打ち合い続ける。

「なぜ貴様がその名を知っている・・・」

アレスはアイリアを見つめる。

「ハァァァァ!!!!」

アイリアは叫びながら最上大業物日炎を押し込んでアレスの手を浅く斬った。

「アイリア!!」

大業物明乃白隼を握ったミッケはアイリアを強化した。

アイリアが最上大業物日炎を握り込むと刀身に金色の炎が灯った。

「天道!炎華烈散!!」

アイリアは体勢を崩したアレスに金色の炎を纏った最上大業物日炎を振った。

「ッ・・・!」

首に剣技を受けたアレスは苦しそうに金色の炎を纏った最上大業物日炎を手で掴んだ。

(こいつ・・・まだこんな力が・・・)

アイリアはバキバキと音を立てながら曲がっていく最上大業物日炎を見つめる。

「・・・」

アレスはついに最上大業物日炎の刀身を折った。

アイリアが体勢を崩して倒れる中、アレスがどこかへ逃亡した。

(い、息が・・・できない・・・)

倒れたアイリアは苦しそうに呻く。

「アイリア!!」

ミッケはアイリアの体を確認する。

ミッケは体に現れた神気浸食症の症状を確認すると神気中和剤をアイリアに投与した。

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