百六十九章 絶望の血戦、天道の勇者対血星アレス
剣を捨てながら距離を取ったアイリアは金色の文字が刻まれた漆黒の大剣を見て目を見開いた。
「アレスッ!!」
血塗れのアイリアは怒鳴りながら黒鞘に納まった刀に手をかけた。
「・・・」
アレスはゆっくりと顔を上げる。
「ッ!!」
アイリアはアレスの瞳を見て驚く。
(片方は奴らの目・・・でも、もう片方は・・・)
アレスの左側の瞳はヒルデガルトと同じ黒玉のような瞳になっている。
「・・・」
最上大業物日炎を握ったアイリアは大剣マティアスを避けてアレスに斬りかかった。
アレスは地面を殴って爆発させる。
「ッ!!」
アイリアは血色の爆発に走る赫色の稲妻を見て冷や汗を垂らす。
神気に触れたアイリアの顔にひびが入り、傷とそこから垂れる血液に赫色の稲妻が走る。
(暗黒神・・・?なんだ、この違和感は・・・)
冷や汗を垂らしながらアイリアはアレスを見つめる。
「とりゃぁぁぁぁ!!!!」
その時、大業物心宮を握ったオレンジは叫びながらアレスに斬りかかった。
「止せ!!」
アイリアはオレンジを見て叫ぶ。
大業物心宮は凄まじい金属音を鳴らしながらアレスの首を捉える。
散る火花、赤熱する刃。しかし、アレスの首は皮一枚と斬れていない。
「邪魔をするな・・・」
アレスはオレンジの胸ぐらを掴んでオレンジを投げ飛ばした。
「天道」
最上大業物日炎を下段で構えたアイリアは足に力を籠める。
「六輪一閃!」
最上大業物日炎を握ったアイリアは目にも留まらぬ速さでアレスに向かう。
しかし、アレスはそんなアイリアを避けて振り向き様に大剣マティアスでアイリアを突き刺した。
(なんだ・・・?意図的に急所を外した・・・??)
アイリアは血を吐きながらアレスを見つめる。
「その瞳・・・ヒルデ」
アイリアがそう言う中、アレスが大剣マティアスを抜いた。
「アイリア!」
業物灼龍を握ったキャロッティはアイリアに向かって走る。
「・・・」
アレスは血色の光剣を生成してキャロッティに飛ばした。
「・・・」
キャロッティは業物灼龍で血色の光剣を受け止めるも凄まじい力で吹き飛ばされた。




