十六章 戦場を支配する生霊
月浜艦隊の壊滅後、東和連合レムフィト支部にも月浜艦隊の壊滅が知らされた。
「ということで・・・生き残ったD.E.Dと龍王が来るとのことです」
ローラン・F・ベネトレムフィト国副総帥兼レムフィト軍総司令はアージヴァイズを見てそう言った。
「どこにそんな戦力があるんだよ・・・」
紙パックのジュースを握ったアージヴァイズはローランを見て訝しむ。
「機密です」
「急に食料も潤沢になりやがってさ。隠してたのか?」
アージヴァイズは紙パックのジュースとチョコや飴やキャラメルなどのお菓子を見ながらそう言った。
「機密です」
「あの双剣もそうだ。あんな精密な兵器があるならさっさと渡せよ」
アージヴァイズは精密に加工された機械の仕掛けがついた頑丈な双剣を見て文句を言った。
「・・・」
沈黙を貫くローランに毒気を抜かれたアージヴァイズは、残りのジュースを飲み干すと空のパックをゴミ箱へ正確に投げ入れた。
アージヴァイズはキャラメルを食べながら飛行場に出るとカタパルトの上に立った。
「射出します」
整備士たちはカタパルトから離れながら言った。
アージヴァイズ・レプシデシアは高速で射出されて離陸した。
「あれが粉塵爆破魔か・・・」
アージヴァイズ・レプシデシアは正面から来る紅白い光を見てそう言うと、モノクル型の標準指定機を着けた。
「141!」
アージヴァイズはモノクル型目標指定機でフィリス・フォッドーをロックオンした。
「撃ちまーす」「がってんよ!」
金色のツインテールを揺らすレジェニス・レイスと黒いツポニーテールを揺らすレヴァーガーン・レイスは大型エネルギー砲をフィリス・フォッドーたちに向けながら言った。
陸上配備型戦姫、II-141が搭載する四基の大型エネルギー砲から撃ち出された特殊なレンズでしか見れない特殊なエネルギー弾は、炸裂して光り輝く小粒エネルギー弾になってフィリスたちに降り注いだ。
フィリス・フォッドーはバリアを粉砕されて装備が燃え上がった。
「ヤバッ!」
フィリス・フォッドーは高速でロールして消火を試みるも火はさらに大きくなっていった。
「こうなりゃ自爆覚悟!!」
目を見開いたフィリス・フォッドーはアージヴァイズ・レプシデシアたちを見て笑みながら突撃する。
II-141 レイスが搭載する左右計六門の中型エネルギー砲が特殊なエネルギー弾を空にばらまき始めた瞬間、フィリスは一瞬で火の玉になって空中で木端微塵に爆散した。
「・・・これがレムフィトの兵器・・・??」
双剣を握ったアージヴァイズ・レプシデシアは燃える破片を避けながらエッグィー・ヒースアルティアに向かっていく。
「クソ・・・発射時の音すら聞こえてこないとは・・・どこから狙っている・・・」
TT-42B-14-01 エッグィー・ヒースアルティアは周りを見ながらアージヴァイズ・レプシデシアを弾き飛ばした。
「・・・」
エッグィー・ヒースアルティアが目の前で急速に広がる発光体を確認した瞬間、急速に広がった爆炎がエッグィーを呑み込んだ。
「マジかよ・・・」
東和連合を恐怖させた化物たちがまるでゴミのように掃き出されていく光景にアージヴァイズは言いようのない寒気を覚えていた。




