百六十一章 魔神の邂逅
一方、アージヴァイズたちを乗せた車両がラバログに向かって走っていた。
「ミッケは必ず居る・・・ラバログに」
アージヴァイズは端末を見つめる。
「大陸南部に居た全部隊がこれからラバログに集まるみたいだよ」
エコーは端末を見つめる。
「何かが始まりそうな予感がするね・・・」
ジュナは小窓から昼空を見る。
一方、重海はゆっくりと降りてくる第三の神具を見ていた。
重海は第三の神具ゆっくりと手を伸ばす。
重海の手が今まさに第三の神具に触れるというその瞬間、霜を纏い冷気を放つ刀身が重海を貫いた。
「な・・・んだ・・・とッ!?」
苦しそうに液状闇を吐く重海はゆっくりと持ち上げられて宙に浮く。
「貴・・・様ッ・・・ビゼル・オブ・シーモアッ!!」
重海は振り向いてその姿を睨む。
「ご苦労だったな。高咲 重海」
銀氷の魔眼、銀髪サイドテール、青紫色の戦闘服で身を包んだ女性、ビゼル・オブ・シーモアは霜を纏い冷気を放つ刀身の刀、最上大業物燦永六華に突き刺さった重海を投げ飛ばした。
「私は・・・神となり・・・月浜を・・・永遠の楽園にしなければならないのだ・・・!!」
重海は体を引きずりながら地面に転がった宿幼神核片に手を伸ばす。
しかし、その手は最上大業物燦永六華に斬り飛ばされた。
「ナハトを支配して利用しようとしていたお前の姿は実に笑えた。永遠の楽園など人に築ける代物ではないのだよ」
第三の神具と最上大業物燦永六華を握ったビゼルは重海を見る。
「・・・」
重海は冷や汗を垂らしながら拳を握り込んだ。
「・・・」
ビゼルは足音を聞くと空間の出入り口を見た。
「・・・」
リベードリヒは出入り口の前で立ち止まってビゼルを見た。
「返してもらおう。宿幼の神核も神具も、お前には過ぎた玩具だ」
リベードリヒとビゼルは真っすぐ見つめ合った。




