百六十章 第三の神具
「貴様・・・アイリア・カルティナーレ・シュペーッ!!」
聖陽水晶片が飛び散る中、高咲 重海がアイリアを見て怒鳴った。
「久しぶりだな・・・」
最上大業物日炎を握ったアイリアは重海を見て笑む。
「ずっと会いたかったよ、クズ女!!」
アイリアは重海を睨みながら怒鳴った。
(なぜだ・・・なぜこんな小娘に恐怖を感じるッ!!)
重海は目を見開いて怒筋を浮かべた。
「私の恨み・・・しっかり受け取れぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
最上大業物日炎を握り込んだアイリアはそう叫ぶと重海に最上大業物日炎を突き立てた。
「・・・」
重海は凄まじい冷気で最上大業物日炎を受け止めた。
「ッ!!」
重海は体に現れる拒絶反応に耐える。
「つまらん肉体めッ!!私の邪魔をするというのか!?」
重海が全身に力を籠めたその瞬間、最上大業物日炎が冷気を貫いた。
「ヌワァァァァァァァァ!!!!」
最上大業物日炎が突き刺さった重海はアイリアと共にラバログの大穴、結晶淵地に向かって急降下していく。
(やっとこのゴミクズ女を斬れた・・・もう、悔いはない)
アイリアと重海がひび割れた六合大結界に激突したその瞬間、六合大結界が砕け散って轟音と共に大陸南部の神気異常・常夜化が解除され、昼空が広がった。
一方、ミッケの捜索中に闇化生物たちと交戦していたアージヴァイズたちは突如として広がった昼空を見て驚いていた。
「な、なにが起こった・・・」
業物二頭水龍を握ったアージヴァイズは陽光に焼かれて灰になる闇化生物たちを見て驚く。
「・・・まさか・・・ミッケが」
大業物心宮を握ったオレンジは焼ける闇化生物を見つめる。
一方、重海は結晶淵地を歩いていた。
「神具・・・神具さえ手に入れば・・・こんな傷・・・」
腹部を押さえる重海は苦しそうに呟きながら歩みを進める。
「・・・」
歩みを進め、最奥に辿り着いた重海は宙に浮かぶ紅い刀身の太刀、第三の神具を見て笑んだ。




