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百五十四章 やるべきこと

「ねぇ、七陽の勇者ってことは、神軍に居るんでしょ?」

ミッケは缶詰食と焼き芋を食べるアイリアを見つめる。

「まぁね」

アイリアは食べ物を食べ続ける。

「中央隊に来てよ。アイリア」

「アイリアが居れば宿幼の眷属を簡単に倒せる!ローラとアイリアなら死星ラーフィアだって倒せるかもしれない!」

ミッケはアイリアを見て笑む。

「あまり希望は持たない方が良いよ。宿幼はどうにかできても、今の私たちじゃ死星ラーフィアはどうにもできない」

「それに、私にはまだやるべきことがあるんだ。だから、まだ立ち止まれない」

アイリアはミッケを見て力強く笑む。

「・・・やるべきことが・・・」

ミッケはアイリアを見て瞳を輝かせた。

「じゃあ、またどこかで」

食事を終えたアイリアはミッケに背を向けて歩き始めた。

黒点を創り、黒点に潜む者を・・・多くの仲間を奪った高咲 重海を斬る。

アイリアは再び決意して歩き出す。


同年、八月二十一日。

アイリアはペテゼとレグダダの国境付近に居た。

「食料が減って来たな・・・」

アイリアは袋に入った小石のような乾燥パンを見る。

「・・・」

アイリアは袋の口を閉めると、小石のような乾燥パンを水に入れた。

アイリアは黒鞘に納まった刀を握ると、鞘をずらして金色の鎺を見た。


最上大業物日炎。

七陽の勇者の一角、天道の勇者だけが使える天理照赫の加護。

数々の豪傑たちが振り、数々の邪悪を斬って来た。


「・・・」

鞘を元に戻し、黒鞘に納まった刀を置いたアイリアはナイフを持って塩豚をナイフで削った。

削った塩豚が乗った木の板を持ったアイリアは小さな鉄鍋に削った塩豚を入れ、焼き始めた。

「理恵もきっと黒点に居るんだよね・・・大丈夫だよね・・・」

アイリアは柔らかくなったパンを食べる。

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