百五十二章 ペテゼ調査
午後二時九分。
死星警報が解除された。
すると、ペテゼに集まっていた多くの部隊が他の国に向かった。
「大丈夫か?」
ジュナはうずくまったミッケを見る。
「煽ってる・・・?」
ミッケは力なくそう言った。
「煽ってないよ」
「というか、そういう言葉かけられるのが嫌ならさっさと起きろ。もうすぐ出撃だよ?」
「無理だよ・・・」
「なんで?」
「ミューテ先生・・・私の師匠だったんだ。私にとって母親みたいな存在だったんだ」
「今の君を見たら悲しまない?そのミューテ先生っていう人」
「・・・」
ミッケは黙った。
「君がそうやって任務を放棄してしょぼくれていると、ミューテ先生の弟子はこんなもんかって思われるよ?」
「もちろん、私もそう思う」
ジュナの言葉を聞いたミッケが勢いよく起き上がった。
「じゃあ、待ってるからね」
ジュナはミッケを見て笑むと、テントから出た。
午後二時十三分。
ミッケ率いるミリア宿幼討伐隊五班がペテゼの町に出撃した。
町の至る所に聖陽水晶が転がっていて聖陽水晶の欠片も散乱している。
「・・・この痕跡・・・天陽系剣技の使い手が来たってことだよね?」
エコーは聖陽水晶を見ながら歩みを進める。
「七陽の勇者が使う剣技・・・それも、攻撃特化の剣技だにゃ」
ミッケは聖陽水晶を確認する。
「どうしてそんなことわかるんですか?」
キャロッティは不思議そうに聖陽水晶を見る。
「お姉ちゃんの師匠と私の師匠がその七陽の勇者だったんだ」
ミッケはキャロッティを見る。
「・・・なるほど」
キャロッティは色々と察したように呟いた。
「これ、どんな形の闇化生物だったかわかるぞ!」
足を止めたアージヴァイズは大きな鳥型の聖陽水晶を見る。
「剣技の精度が高いってことだね」
オレンジは聖陽水晶を見つめる。
「この様子じゃ、闇化生物は居ないかもな」
アージヴァイズはミッケたちを追って再び歩みを進め始めた。
ペテゼの町は聖陽水晶だらけ。どこを見ても聖陽水晶しかない。
どうしようか考えたミッケは、聖陽水晶を持ち帰って任務を終わらせることにした。
「・・・どれだけの期間でこれをやったんだろう・・・」
エコーは聖陽水晶を集める。
「拠点の組織員たちは知ってる感じじゃなかった。だから、数日って感じだね・・・」
セシリーは聖陽水晶を集める。
「数日でこの数を?」
聖陽水晶を持ったアージヴァイズはセシリーを見る。
「強い剣士が歩き回ってるってことだよね!その剣士を見つければ私たちめっちゃ有利じゃない!?」
オレンジはミッケたちを見て笑む。
「その剣士が何とも戦うヤバい奴だったらどうする?」
ジュナはオレンジに問う。
「あー・・・えぇっと・・・」
オレンジは苦笑いしながら考える。
「警戒はした方が良いかもしれないね。対人戦が強い奴だったらヤバいし」
レインはミッケたちを見る。




