百五十一章 激闘の後
同年、八月十七日。
アージヴァイズたちが災害警報が鳴り響くペテゼ小国に到着した。
ペテゼには十七の部隊が集結していてただならぬ雰囲気が場を支配している。
「ミューテ先生が敗れたらしい・・・」
「そんなバカな・・・」
「陛下ですら撃退で精一杯だったなんて話もある・・・」
「私たちはどうすれば良いんだ・・・」
甲・乙・柄の部隊長たちが資料片手に話し合う。
「部隊長多くね?そんなヤバいの?」
アージヴァイズはサクチャーを見る。
「ヤバいなんて話じゃない・・・」
サクチャーはうつむき続ける。
「神軍壊滅の危機だ・・・」
サクチャーはミッケたちを見る。
「何があったんですか?」
ミッケはサクチャーに訊ねる。
「死星だ」
「死星?」
「死星ラーフィアが出た。交戦したミューテ先生は戦傷死、陛下も戦闘不能だ」
「お・・・おいおいおいおい・・・そんな奴が来るかもしれない場所で行動しろって無茶苦茶だろ・・・」
アージヴァイズたちが激しく動揺する中、ミッケは唖然とする。
頭の中が真っ白になり、何も考えられないようだ。
「ミッケ?」
セシリーはミッケを見て首を傾げる。
「・・・」
ミッケは崩れるように座り込んだ。
「お、おい・・・どうしたんだよ」
アージヴァイズたちはミッケを支える。
「・・・」
ミッケは唖然とし続ける。
「神軍幹部はどこに?一人でも良いからいて欲しいんですけど」
ミッケを支えるキャロッティはサクチャーに訊ねる。
「ラバログに集結している。ラバログに第三の神具があるからな」
サクチャーはそう答えた。
「来れないってことですか・・・」
「あぁ・・・」
「まぁ、幹部が来たところで死星ラーフィアには敵うとは到底思えないがな・・・」
サクチャーは腕を組んで悩ましそうに言葉を紡ぐ。
「そろそろテントに行こうよ。ミッケを休ませないと」
ジュナはアージヴァイズたちを見る。
一方、ラーフィアは洞窟の中に居た。
「いい技だった。限りなく隙が無く、全ての動きが洗練されていた」
ラーフィアは赤黒い液状神気が付着した壁画を見つめる。
「本当の力・・・早く見てみたい」
ラーフィアは傷ついた体を見て笑む。




