百四十二章 再来、血星アレス
午後八時十三分。
ミリア宿幼討伐隊五班がダルタの寂れた町の調査を開始した。
「異常な神気濃度を探知・・・いや、消失した・・・」
ミッケたちの耳の端末からセシリーの声が聴こえた。
「計測器の誤作動でしょうか?」
キャロッティはミッケを見た。
「・・・一応、注意しながら調査しよう」
ミッケたちは二班に分かれて行動し始めた。
大業物心宮を握ったオレンジは建物の中に入った。
大業物心宮を握ったオレンジが居間に続く扉を開けると中に潜んでいた闇化生物たちが悲鳴を上げながら窓を突き破って外に逃げ出した。
「心炎剣技」
大業物心宮を握り込んだオレンジが大業物心宮を真っすぐ構えると刀身が心炎を纏った。
「邪砕ノ一刀」
オレンジは大業物心宮を大きく縦に一振り抜いた。
「ブギャブギャ」
全力で逃げる闇化生物たちに心炎が当たって闇化生物たちが蒸発した。
放たれた心炎は轟音と共に町を抉る。
「ヤッベェ・・・威力どうなってんだよ・・・」
業物二頭水龍を握ったアージヴァイズは抉られて焼け焦げた建物たちを見て唖然とする。
「・・・やっぱり・・・何か居るッ!!」
キャロッティは血色に染まる砂煙を見て強烈な悪寒とかつてない戦慄に全身を震わせる。
アージヴァイズたちは慌ててミッケの周りに集まった。
「何か居ると思ったら・・・剣王の仲間か」
アレスはミッケたちを見つめる。
「こ、こ、こいつー・・・だけはー・・・」
アージヴァイズはアレスを見て目を回す。
「ダメだろ!?」
アージヴァイズは酷く焦りながらミッケの袖を引く。
「総員撤退・・・!!」
ミッケはアレスを見てボタボタと冷や汗を垂らす。
「戦うよ!油断さえしなければいける!!」
大業物心宮を構えたオレンジはアレスを見つめる。
「え!?あなたバカですか!?」
キャロッティはオレンジを見てドン引きする。
「・・・」
アレスはミッケたちに向かって進み始めた。




