百四十一章 美しき祈りに送られて
午後五時五十分。
ミッケたちミリア宿幼討伐隊五班が出撃した。
ダルタ民たちはアージヴァイズたちの活躍を祈って数多くの気球を飛ばす。
「すごく綺麗!」
オレンジは空に上がる光たちを見て笑む。
「こんなガキ共に期待しやがって・・・」
アージヴァイズは空に上がる光たちを背にはにかむ。
「こんなに明るくしちゃ光に敏感な闇化生物が逃げちゃうよ」
エコーは星が少ない夜空を見つめる。
「・・・みんな、集中しろ。神経を研ぎ澄ませ・・・」
ミッケは周りを見る。
「あぁ、悪い悪い」
アージヴァイズは周りを見る。
「なんか部隊長ぶろうとしてない?正直ダサいよ?」
オレンジはミッケを見て笑む。
「・・・何かいます・・・ずっと私たちを見ています・・・」
キャロッティは周りを見渡す。
「わ、わかっかんねぇ~・・・お前らの感覚どうなってんだよ・・・」
アージヴァイズはミッケとキャロッティを見て驚く。
「うちたちの拠点にも闇化生物が居た。もしかしたら、生存者はいないかもしれない」
ミッケは前を見たまま話す。
「じゃあ、宿幼をあそこに入れた裏切り者が居るってことじゃ・・・」
キャロッティはミッケを見て焦る。
「そんなわけないよ!!話しかけてきた人は何もしてこなかった!ミッケは何か変だよ!」
オレンジはミッケを見て大声で否定する。
「まぁまぁ、私はオレンジを信じるぜ。ある程度は戦えるし、騒がしくするのは得意だからな」
アージヴァイズはオレンジと肩を組んでエコーに目配せした。
「・・・じゃあ、私はミッケの味方をする。そこまで強くないし、特別うるさいわけじゃないからね」
エコーはアージヴァイズの意図を理解して答えを出す。
「エコーも私を信じた方が良い!」
オレンジが大声でそう言う中、キャロッティが言葉を発する。
「では、太陽剣技が使える私はヴァロン部隊長級柄の方に、ジュナさんはミッケ・カーリン部隊長級柄の方に、セシリーさんは上空から支援をお願いします」
「了解」
「オケ、総長」
ジュナとセシリーはキャロッティを見て返事をした。
「・・・」
オレンジはキャロッティを見て少し不服そうに黙ると、鋭くミッケを見つめた。




