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百三十六章 神具を求め、南方へ

同年、七月十日。

ミリア地方議会の代表、ノーナン・ディロ・チダリアがミリア地方の統一を発表した。

これにて長きに亘って争いが続いていたミリア地方は統一されてミリア国になった。


同年、七月十五日。

レムフィト拠点の一部人員がミリア国のミリア拠点に移された。

月浜打撃軍の元メンバーもミリア拠点への異動となり、レムフィト基地に別れを告げた。

「ここともお別れか~」

エコーは少し寂しそうにレムフィト基地を見つめる。

「そこまで時間は経ってないんだけど、色々思い出あるもんね」

グリードリヒはレムフィト基地を見て笑む。


同年、八月一日。

月浜打撃軍の元メンバーがミリア宿幼討伐隊の五班として再集合した。

ミリア宿幼討伐隊の五班には多くの新メンバーがいる。

そして、それと同時に別れもある。

今日は最初の任務が発表される日だ。

「よっよっよっ!」

片足ずつ跳ねるように移動し、スクリーンの前に立ったレイン・ジェイストン・ハーヴィーはアージヴァイズたちを見た。

「おっほん。ラバログにNo.70から成る月浜残党軍が滞在している」

咳をして喉を整えたレインはアージヴァイズたちを見つめる。

「何かあるんじゃないかと踏んだエミー様が特殊調査班に調査させてたみたいなんだけど・・・その調査結果によると、ラバログに第三の神具があるとのこと」

レインはスクリーンの前から退くと、スクリーンに情報が投影された。


第三の神具。

かつて、表天に存在した神姫はその小さな体に似合わぬ大太刀を使っていた。

その大太刀には巨木が生い茂る森を焼き払うほどに膨大な炎の神気が宿っていたという。

しかし、その大太刀は白狐との戦闘の後、神姫と共に墜とされてしまった。


「南方では神気異常(しんきいじょう)・常夜化(とこよか)が起きているため、ミッケ・カーリン部隊長級柄を主軸に動くようにと陛下から通達が来ています」

レインは説明を続ける。

「なんじゃそりゃ」

アージヴァイズはレインに訊ねる。

「教科書見てないの?ちゃんと載ってるよ?」

レイチェルがアージヴァイズを見る。

「勉強は嫌いなんだ!」

アージヴァイズはレイチェルを見る。

「陛下からの通達だし、とりあえず従っときな」

オレンジはアージヴァイズを見て困ったような笑みを浮かべる。

「神気異常・常夜化は強い生命力がないとすぐに闇化するよね?もしかして、みんな行くの?」

ミッケはレインを見る。

「エコーでギリみたいだし、行くなら自己責任って言う話だから私たちは行かない」

ジュリアはミッケを見てそう話す。

「私たちの代わりにキャロッティたちが入ったんだよ。あの子たち、めっちゃ強いから」

グリードリヒはミッケを見て笑む。

「私たちはここで終わり。まぁ、月浜も潰れたし、そろそろのんびり暮らしても良いかなって」

カレンはミッケたちを見て笑む。

「やめちゃうの?生活とかあるでしょ?」

オレンジは心配そうにグリードリヒたちを見た。

「神軍から退役金がたくさん出るからね。やっと、不安がない生活ができるよ」

オルガはオレンジを見て嬉しそうに笑む。

「ここからのことは私たちに任せて。ゆっくりしてよ」

ミッケはグリードリヒたちを見て笑む。

「戦いが終わったらご飯食べに行こうぜ」

アージヴァイズはレイチェルに拳を突き出した。

「言ったね?絶対だよ?」

レイチェルはアージヴァイズの拳に拳を優しくぶつけた。

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