百三十一章 一線を越える
正午十二時五分。
食堂に来たアージヴァイズはご飯を食べずにボーっとしていた。
(食欲ないな・・・部屋に籠っておくんだった)
アージヴァイズは天井を見ていた。
「ベルコントさん、どうしたんですか?」
「今日も剣技教えてくださいよ!」
アージヴァイズの弟子たちはアージヴァイズに話しかける。
「あ・・・あぁ・・・剣技な」
アージヴァイズは弟子たちを見て笑む。
(そうだ・・・私は神すら憧れる剣技を使える。少し頑張れば、あいつなんて相手じゃなくなる。天才を負かせることができるかもしれない)
アージヴァイズは弟子たちを見て嬉しそうに笑んだ。
同年、五月二十二日。
訓練場で木刀を振るキャロッティの所にアージヴァイズから相談を受けたアージヴァイズの弟子たちが来た。
「おい!お前、調子に乗ってるらしいな!」
アージヴァイズの弟子たちはキャロッティを睨みながら大声で威圧する。
「調子・・・」
木刀を握ったキャロッティはアージヴァイズの弟子たちを見つめる。
「調子は・・・良いですよ」
キャロッティは笑みながら答える。
「テメェ嘗めてんのか!!」
アージヴァイズの弟子たちはキャロッティを殴った。
キャロッティはよろけながら倒れた。
「ねぇ・・・暴力沙汰じゃない?」
「下位組織員が一般組織員を殴ったよ?」
「どうしよう・・・上官呼んだ方が良いかな」
自主訓練していた下位組織員たちはキャロッティとアージヴァイズの弟子たちを見る。
「・・・大丈夫ですよ。きっと、私がいけないことをしたのでしょう」
キャロッティはゆっくりと起き上がる。
「ッ・・・!」
アージヴァイズの弟子たちはキャロッティの手を見て驚いた。
キャロッティの手は豆がいくつも潰れて血が滲んでいる。
「意味わかんない・・・なんでこんなになってまで木刀振ってるんだよ・・・」
アージヴァイズの弟子たちはキャロッティを気味悪そうに見る。
「なんで・・・って・・・こうでもしないと強くなれないからですよ」
キャロッティはアージヴァイズの弟子たちを見て笑む。




