百二十八章 砕け散るプライド
木刀を持ったアージヴァイズとキャロッティは訓練場に行き、軽い打ち合いを始めた。
「姉さん!一撃がとても重たいです!」
木刀を握ったキャロッティは木刀を振るアージヴァイズを見て笑む。
「・・・そりゃぁ・・・訓練して来たからな」
アージヴァイズはキャロッティを見ながら木刀を振る。
「何だかぎこちないね」
エコーはアージヴァイズとキャロッティを見つめる。
「久々の再会だし、そんなもんじゃない?」
ミッケはアージヴァイズとキャロッティを見て笑む。
高揚したキャロッティは本格的に打ち込み始めた。
「姉さん!とてもお強いですね!」
キャロッティが強く打ち込み始めた途端、アージヴァイズが一気に汗をかき始めた。
「あ、あれ・・・?」
エコーは見る見るうちに押されるアージヴァイズを見て驚く。
「バカに・・・バカにしやがって!!」
アージヴァイズは怒筋を浮かべ、怒鳴りながら木刀を振った。
木刀と木刀が激しくぶつかると、両者吹き飛ばされて離れた。
昼色に輝く木刀を握ったアージヴァイズは冷気を放ちながらキャロッティに向かった。
「あの光は・・・」
木刀を握ったキャロッティは昼色に輝く木刀を見つめる。
「逃げて!!アージヴァイズの妹!!」
冷や汗をかいたエコーはキャロッティを見て叫んだ。
キャロッティの目がきらりと輝いた瞬間、木刀が赤く染まり、刀身が発火した。
赤く輝く木刀と昼色に輝く木刀がぶつかると、小規模な水蒸気爆発が発生してアージヴァイズが吹き飛ばされた。
「姉さん!!」
キャロッティは木刀を投げ捨ててアージヴァイズに駆け寄った。
「大丈夫ですか!?お怪我は!?」
眉を顰めたキャロッティはアージヴァイズを起こそうとする。
しかし、その時、アージヴァイズがキャロッティの腕を振り払った。
「お前・・・お前みたいな天才は・・・他の所に行けばよかったんだ・・・」
アージヴァイズはゆっくりと起き上がる。
「姉さん・・・」
眉を顰めたキャロッティはアージヴァイズを見てそう呟いた。
「もう私の所に来るなよ・・・目障りなんだよ」
アージヴァイズは訓練場の出入り口へ向かって歩いていった。




