百二十七章 再会、ニコル姉妹
同年、五月七日。
月浜の崩壊後、人に戻った疑似神姫たちがポツポツと退院し始めた。
家族との再会を喜ぶ者、家族が人に戻ったことを喜ぶ者たちでレムフィト基地はちょっとした賑わいを見せている。
「姉さん!!」
ローランはノエラ・F・ベネトを抱きしめた。
「久しぶりだな。元気そうでよかった」
ノエラはローランの背中を力強く摩る。
「キャロッティ。良かったな」
アージヴァイズはキャロッティ・ベルコント・ニコルを見て笑む。
「うん、また会えて良かった。姉さん」
キャロッティはアージヴァイズを見て笑む。
「お前、これからどうするんだ?レムフィトで暮らすのか?」
「姉さんと同じ神軍の組織員になろうと思うんだ。姉さんと一緒に暮らせるかな」
「・・・そ、そうか・・・まぁ、拠点はここ以外にもあるし、一緒に住めるかわからないけど・・・一緒に住めると良いな」
アージヴァイズは複雑な表情を浮かべながら笑う。
同年、五月二十日。
元疑似神姫たちが続々と退院し、神軍から支援金をもらって自立し始めた。
その中で、八十一名の元疑似神姫が神軍の組織員になり、様々な拠点に移動していった。
午後一時七分。
任命式を終えたキャロッティがアージヴァイズの部屋に来た。
「姉さん!私と訓練してくれませんか!?」
木刀を握ったキャロッティはアージヴァイズを見て笑む。
「え?」
アージヴァイズは携帯端末から視線を移す。
「アージヴァイズの妹は強いの?」
エコーはアージヴァイズを見て笑みながら訊ねる。
「そうだな・・・まぁまぁだよ」
アージヴァイズはエコーを見て誤魔化すように笑う。
「姉さんはお強いのですか!?」
キャロッティはアージヴァイズを見て目を輝かせる。
「アージヴァイズは下位組織員なのに弟子を持つくらい強いにゃ」
ミッケはキャロッティを見て笑む。
「是非!お手合わせをお願いします!」
「まぁ・・・良いよ」
アージヴァイズはキャロッティを見て苦笑いする。




