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百二十一章 月浜の崩壊

午後四時十一分。

春雫海を進んでいた月浜打撃艦隊が東和海に侵入。

午後四時十三分。

ミッケ・クイーンキャット率いる航空攻撃隊がジェマノ島沖に到達。

ここで神気生成炉(しんきせいせいろ)搭載の超大型潜水艦煌月(こうげつ)を目視で視認し、海戦に突入した。

「物を惜しむな!敵味方を気にする必要はない!対空ロケット弾を全て撃ち切れ!」

重海は命令を出す。

グリードリヒ・フォンドレシアはステッキで剣を防ぎ、TT-42B-5 ラーガ・クゼギアンを蹴り飛ばした。

蹴り飛ばされたラーガ・クゼギアンはすぐに態勢を立て直すも、エネルギー弾を浴びて爆散した。

「敵雷撃隊接近!迎撃急げ!!」

疑似神姫たちは低空域での飛行を開始した爆撃特化型雪風たちの迎撃を始めた。

「怯むな!もう少しだ!」

エネルギー弾が弾ける音が聞こえる中、爆撃特化型雪風たちは進み続けてついに魚雷を投下した。

投下された六発の魚雷は勢いよく水飛沫を上げながら海を進んでいく。

雪風部隊は数機が被弾して燃えながら墜落し、数機が潜水艦の横を通り過ぎた。

「迎撃魚雷!」

「迎撃開始!」

重海の命令と同時に有線誘導式の魚雷が発射された。

進水する魚雷に進水する魚雷がぶつかり、爆発して大きな水しぶきを上げた。

「四発の迎撃に成功!敵魚雷による被害なし!」

「流石は煌月。この強度は神軍の艦艇にも勝るだろう」

重海の喜びもつかの間。観測士が焦りながら報告をする。

「敵姫多数!も、モニターが敵姫で赤く・・・」

ヘルベルタ級衛星戦姫から戦況を聞いた爆撃部隊が一斉に発艦。

数百機にも及ぶ爆撃特化型戦姫が潜水艦煌月の上空に到達したのだ。

SM-2爆撃特化型戦姫が投下した数十発の爆弾は次々と潜水艦上部に命中し、激しい炎と黒煙に包まれる。

「神滅砲(しんめつほう)発射準備!!」

艦内が激しく揺れる中、重海が無線機を手に取って命令を下した。

「神滅砲発射準備!!」

「急げ!!」

乗組員たちは人の胴ほどの太さがあるケーブルを装置に繋いでいく。

エネルギーの供給が始まると、冷却用の大きな缶が次々と稼働して挿入されていく。

「第一冷却装置展開完了、第二冷却装置展開中」

「エネルギー出力二十パーセントまで上昇」

「特殊冷却溶液、注入開始」

超大型なエネルギー砲が照準を定め始めたその時、爆撃を終えた戦姫たちが一斉に撤退し始めた。

「逃げていく・・・」

オペレーターは情報が映るモニターを見て怪訝な表情を浮かべる。

「逃がすな。我々の偉大なる発明が世界を制すると証明するのだ」

重海は情報が映るモニターを見つめる。

その瞬間、潜水艦煌月の超大型なエネルギー砲にエネルギー弾が直撃して大爆発を起こした。

その規模、半径二十七キロメートル。白煙は上空二万一千メートルまで上がった。

白煙が薄っすらと消え始めると、甲板が融解して全体が焼け焦げた潜水艦煌月が姿を見せた。

航行不能に陥った潜水艦煌月に容赦なく雷撃が行われる。

潜水艦煌月は数十発の追撃を受けた後に横転し、ついには大爆発を起こして轟沈した。

「しぶとい奴だったにゃ・・・」

ミッケ・クイーンキャットは紅に染まる海を見つめる。

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