百十四章 死星降臨
「・・・」
膨張し、金属化した心臓がむき出しになったひよりは笑みながら灰のような雪を見る。
「雑魚で不細工か。私と正反対だね~」
最上大業物日炎を握ったアイリアは変異したひよりを見て鼻で笑う。
「その余裕がどこまで続くのか見ものだ」
変異したひよりは途轍もない速度で飛び上がった。
変異したひよりは宙を蹴ってアイリアの後ろに回り込んで拳を振った。
その瞬間、衝撃波が発生して土煙が上がった。
「!?」
変異したひよりは拳を止める最上大業物日炎を見て驚いた。
「うん、余裕だね」
振り向くことなく拳を最上大業物日炎で防いだアイリアは変異したひよりを見て舌を出した。
「まだだ!まだこれからだ!!」
変異したひよりは宙を蹴り、アイリアに攻撃し続けた。
しかし、アイリアはひよりの攻撃を全て防いでいる。
「これで!!」
変異したひよりが宙を蹴ってアイリアに向かったその瞬間、最上大業物日炎が半円を描くように振られた。
一瞬にして広がった炎が吹雪を切り裂き、ひよりを焼く。
「ウゥオアッ!!」
変異したひよりは必死にもがいて火を消した。
「・・・バカな・・・なぜ一瞬で・・・」
変異したひよりは重度の火傷を見る。
「・・・そろそろ終わりにしようか」
最上大業物日炎を握ったアイリアがそう言った瞬間、灰のような雪が赫色に染まってバチバチと燃え始めた。
「・・・」
アイリアの背に冷たいものが走る中、変異したひよりが悲鳴を上げて急速に力を失った。
「・・・」
赫色の染まった灰の吹雪を受けてもなお髪の毛一つ揺らさない邪眼、赫灰色髪縦ロール、奇妙な金属製の装飾品がついた黒色のミニコルセットドレスを着た乙女は、金属製のキューブに手を伸ばすひよりの前にゆっくりと降り立つと、金属製のキューブを薄い氷を砕くようにいとも簡単に踏み砕いた。
「ッ!!」
最上大業物日炎を構えるアイリアは酷く酔うような感覚に襲われて嗚咽しそうになる。




