百四章 言ってほしかった言葉、欲しかったもの
(今日は途轍もなく調子が良い!!)
昼色に輝く双剣を握ったアージヴァイズ・ノワールは疑似神姫を斬った。
「どりゃぁぁぁぁ!!」
アージヴァイズ・ノワールはケイト・クイーンアイに昼色に輝く双剣を振った。
「ッ!!こいつ・・・!!」
ケイト・クイーンアイは昼色に輝く双剣を握ったアージヴァイズ・ノワールを見て驚きながら言った。
ケイト・クイーンアイは剣を生成して握り、昼色に輝く双剣を受け止めた。
「うおぉぉぉぉ!!!!」
アージヴァイズ・ノワールとケイト・クイーンアイは激しく回転しながら降下し始めた。
ケイト・クイーンアイはアージヴァイズ・ノワールを蹴って距離をとると急上昇した。
アージヴァイズ・ノワールとケイト・クイーンアイは激しいドックファイトを開始した。
「良いぞ!!圧倒してる!!」
アージヴァイズ・ノワールは嬉しそうにケイト・クイーンアイを追いかけた。
「なんて強さだ・・・!!勝てない・・・!!」
ケイト・クイーンアイは細かく振り返り、アージヴァイズ・ノワールを確認してそう言うと、さらに急上昇した。
アージヴァイズ・ノワールはケイト・クイーンアイを追って急上昇していった。
「どりゃぁぁぁぁ!!!!」
アージヴァイズ・ノワールはケイト・クイーンアイを昼色に輝く双剣で斬った。
ケイト・クイーンアイは正方形の小さな光になって消えていく。
その瞬間、不気味な少女の笑い声が頭の中に響き始め、ついにはアラームのような不快な音まで鳴り響いた。
「アァァァァァァァァ!!!!」
双剣を捨てて耳を塞いだアージヴァイズ・ノワールは叫び続ける。
しかし、音はさらに大きくなる。
「!?」
冷や汗を垂らすアージヴァイズは飛び起きた。
談笑の中で目覚まし時計が鳴り響いている。
「どうしたの?」
マグカップを持ったリリーはアージヴァイズを見て笑みながら言った。
「リリー・・・」
アージヴァイズはリリーを見て驚く。
「変な夢でも見た?」
リリーはアージヴァイズを見て笑みながら言った。
「お前!今のお前は梨々香なのか!?リベードリヒなのか!?」
アージヴァイズはリリーに問う。
「何寝ぼけてるの?顔洗ってきな」
灰色髪ショートボブヘアの少女はアージヴァイズを見て笑みながら言った。
「お前、誰だよ!」
アージヴァイズは灰色髪ショートボブヘアの少女を見て大声で問い詰める。
「リリー!こいつ誰だよ!」
アージヴァイズは灰色髪ショートボブヘアの少女を指さして叫ぶ。
「誰って、ジェシカじゃないか」
リリーはアージヴァイズを見て笑みながら言った。
「だ・・誰だよ・・・・誰・・・」
アージヴァイズは困惑する。
「ほら、顔洗って」
リリーは手を引っ張りながらそう言った。
違う・・・私はあいつじゃない・・・
「リベちゃん」
リリーはアージヴァイズを見て楽しそうに笑みながらそう言った。
言ってほしかった言葉・・・
「批判なんて受け入れなくて良い。誰が何と言おうと泣代を奪還できるのは君たちだけだ。頼りにしているよ」
橘 みよりは肩を掴んで笑みながらそう言った。
欲しかったもの・・・
「実に見事な圧勝だった。東和連合から貴殿らに金の橘花勲章を送る」
みよりは制服に勲章をつけた。
橘花軍人たちは笑みながら大きな拍手を送る。
どうして私と居る時より・・・
「ほい、リベちゃん。びっくりしちゃったか・・・」
リリーは瓶のジュースを差し出すと、楽しそうに笑った。
「次はベニワイズだって。月浜との決戦になるらしいよ」
リリーは楽しそうに笑みながら言った。
私だって・・・
「私だって強くなった!!神だって強くて羨ましいって言うんだ!!神に認められたんだ!!」
昼色に輝く双剣を握ったアージヴァイズ・ノワールはリリー・ゼノクイーンを見て叫んだ。
しかし、リリー・ゼノクイーンはアージヴァイズを気にすることなくリベードリヒ・ノワールたちと楽しそうに飛んでいる。
「どうして見てくれないんだ!!褒めてよ!!楽しそうにしてよ!!心の底から笑ってよ!!」
アージヴァイズ・ノワールはリリー・ゼノクイーンを見て笑みながらリリー・ゼノクイーンに向かって進む。
しかし、進めば進むほどリリー・ゼノクイーンたちは遠くなっていく。
「リリー!!」
アージヴァイズ・ノワールは遠くに行って見えなくなるリリー・ゼノクイーンたちを見て叫んだ。
「愚者よ、一度目の死だ」
か細く綺麗な少女の声と共に照明が落ちる。
暗くなった無機質な空間を前にアージヴァイズ・ノワールは冷や汗を垂らす。
暗くなると同時に昼色に輝く双剣が消滅し、アージヴァイズは呼吸ができなくなって倒れた。
「おい・・・何寝てやがる!!」
ドロシー・ベルコント・ニコルは怒鳴りながら倒れたアージヴァイズを蹴り飛ばした。
(息ができない・・・私・・・死ぬのか?)
アージヴァイズはドロシーを見つめた。
横暴でわがままな私の育母は橘花国海軍第一艦隊の艦隊総長を務めるほど優秀な軍人だったらしい。
ベニワイズ戦線で妻を亡くし、自暴自棄になり、暴力的になったらしい。
私にとってはいい迷惑だ。
(そうだ・・・キャロッティが・・・助けてくれる・・・)
アージヴァイズはドロシーを見た。
(痛い・・・助けてくれるよな・・・?)
アージヴァイズは暴行するドロシーを見続けた。
誰も来ない。
(こ・・・ない・・・そうか・・・あいつ、私を見捨てたのか・・・)
暴行を受けるアージヴァイズが瞼を閉じかけたその瞬間、空気が熱くなり、キラキラと音を立てながら幻想乱気が散り散りになった。




