九章 地下の楽園
一方、リリーは焼け野原となったアウスの町を歩いていた。
リリーが空間に地下に繋がる昇降口にバングルかざすと昇降口の電子ロックが外れた。
リリーは梯子と階段を下りてエレベーターに入り地下へと下りていく。
地下についたエレベーターの扉が開くと焼け野原の地下にあるとは思えないほど賑やかな料理街が姿を見せた。
リリーは誰かを探すように周りを見ながら歩みを進め、一つの店に近づいた。
「居た居た」
リリーは笑みながらそう言った。
「梨々香」
白いワンピースを纏った透明感のある少女、リベードリヒ・コニファー・グヴァンゼァムは澄んだ黄色の瞳をリリーに向けて笑みながら手を振る。
「大丈夫か?なんか神気風が吹いたぞ」
リリーはリベードリヒの向かいに座った。
「大丈夫だと思う?」
リベードリヒはメニューを見るリリーを見てそう言った。
「まぁ・・・そうだよな」
リリーはそう言うと少し気まずそうにタブレット端末に表示されるメニューを見つめる。
「グラディスたち、来たか?」
リリーはリベードリヒを見てそう言った。
「来たよ。三十リズ持って」
箸を持つリベードリヒはタブレット端末を持って料理を注文するリリーを見てそう言った。
「そっか。じゃあ、生活は大丈夫そうだな」
料理を注文するリリーは笑みながら言った。
「うん。あとね、次会うまでに月浜四剣士を殺した方が良いか、梨々香に聞いておいてって」
リベードリヒはリリーを見てそう言った。
「・・・そうだな・・・私は月浜四剣士どころか、大陸東部を消してほしいって思ってるんだけど・・・」
リリーは冷たくそう呟くとコップを持って水を飲んだ。
「どうしてそう思うの?神軍のために動く中立国だってあるし、悪い人ばかりじゃないでしょ?」
リベードリヒはそう言うとコップをもって水を飲んだ。
「ここには不吉なものが多すぎる。宿幼以外にも魔女に関わる何者かが居る」
リリーはリベードリヒを見てそう言った。
リリーがのんびり食事をしていると狐の耳と尻尾を生やした女性が二人来た。
「万象様、お久しゅうございます」
水眼、桜色髪ショートボブヘア、桜色の服を着た女性、八重 桜はリリーを見て笑みながらそう言った。
「おう!来い来い」
箸を握ったリリーは桜たちを見て笑みながらそう言った。
「ご健勝にてお過ごしでございましたか」
世旅 紅葉はリリーを見てそう言った。
「うん、変わらずね。しかし、相も変わらず堅苦しいな」
リリーは紅葉を見て笑みながらそう言うと笑った。
「さ、何か頼むと良い。支払いはこちらが持とう」
リリーは桜と紅葉を見て笑みながらそう言った。
「ありがとうございます」
桜と紅葉はリリーを見て笑みながらそう言った。
桜と紅葉は酒と料理を注文して食事を始めた。
「美味い!」
桜は杯に入った酒を飲み干して美味しそうに言った。
「つい先刻まで八道が孫も控えておりましたが、何か用向きがあると早々に立ち去りましてな」
紅葉はリリーを見てそう言った。
「今はサウスドラゴニアの方で潜入任務だったな」
箸を握ったリリーは料理を食べながらそう言った。
「はい」
紅葉はそう言うと杯を持って酒を飲んだ。
「会ったら挨拶しておいてくれ」
リリーは紅葉を見てそう言った。
「心得ました」
紅葉はお辞儀しながらそう言った。




