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しゃぼん玉

 勢いよく息を吹いて、ぽぽぽぽ、としゃぼん玉がストローからとばしていく。小さなしゃぼん玉は小さく世界を形成して、風に乗ってどこかにとんでいったり、すぐに割れて消えたり、道路に少しだけ残っていたりと、見ていて面白い。もしもこのしゃぼん玉が消えないのなら、一体どんな景色を見るんだろうか。風にのって、空を舞ってそのままどこまでも行けそうだ。そんなことを考えていると、目の前で消えたしゃぼん玉に現実に引き戻された。いつの間にかしゃぼん玉を作る手は止まっていた。

 まだまだしゃぼん玉液はある。どうやら作りすぎたらしい。少しだけ考えて、少し深いお皿にしゃぼん玉液を移す。昔図書館の脇にある公園で見た、大きなしゃぼん玉を自分でも作れるんじゃないかと思って、お皿からしゃぼん玉を作ろうとして、ふと気がつく。

 器だけ大きくて、肝心のしゃぼんを作る物が小さいんだ。

 家の中を漁って、どうにか金魚すくいの和紙が挟まる前のぽいを見つけた。これで少しは大きく出来るだろう。と思っていたが、ぽいでしゃぼん玉を作るのが存外難しい。慎重に吹いても、構造上和紙を挟むため、層が二重になってしまい、これがまたしゃぼん玉を作ることを難しくしている。


 そうこうするうちに、しゃぼん玉は作れず一時間。ようやっとコツを掴んできた。今ではぽいの二重になっている部分を使って、しゃぼん玉の中にしゃぼん玉を作れるんじゃないかとワクワクしているほどだ。

 普通にしゃぼん玉を作ることは出来るが、もう少しでしゃぼん玉の中にしゃぼん玉を作ることが出来そうなのだ。

 その後も、何度か試行錯誤し、ようやくしゃぼん玉の中にしゃぼん玉を作ることができた。達成感は凄いが、思っていたのと少し違った。しかも、すぐに一層目が消えてしまい写真すらも撮れなかった。

 まぁ、しゃぼん玉ってそんなものか。ベタベタになった手を洗い流して、最後にストローでしゃぼん玉を遠くにとばした。

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