表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無機質な腐敗  作者: 望月笑子
117/119

終章

このメールを送信すると、執筆中小説にこの内容が追加されます。

「どうだった?」

家に帰った妙子に、母親は麦茶をそっと差し出した。

「うん、一応判決はでたけど」

妙子は、麦茶で喉を潤した後、ニチドーとセーフティには、明確な証拠がないという理由で請求は棄却されたが、加藤には請求が認定されたことを伝えた。

「もう許してあげたら?」

「どうして?」

「もういいじゃないか。相手は信用を失ったでしょうよ」

母は、もうこれ以上裁判を続ける必要はないと言ったが、妙子はすべてを許す気にはなれなかった。

相手が闘う姿勢を見せれば、こっちも闘うしかない、シーソーゲームのような世界に、今ひとつ終止符を打つ余韻には浸れなかったのだ。

人を許せない毎日なんて、何て空しいのだろう。

寛容にならなければ、なんて人は単純で、つまらない人間になってしまうのだろう。

母なら、すべてを許すんだろうか。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ