34話 青治とセイジ
戦闘シーンだと筆が進むのにこういうのはきつい僕がいますね。
「わかったから、頼む。もう下ろしてくれ。」
セイジがとうとう音をあげた。
この町の看板ともいってもよい封術士の、若手でエリートなセイジ。
町でセイジの名を知らぬものはほとんどいない。
だから体を痺れさせられて町中を家畜のように運ばれるのはプライドの高いセイジには無理そうだな。
「逃げ出したらまた、運んでいくからね。」
「もういい。諦めた。」
そうそう。人間諦めが大切なんだぜ?
セイジを下ろしミサキが痺れてを治す。
セイジは服をパンパンと払い俺たちをにらむ。
「俺は確かに金もないし時間もない。だが貴様らの仲間になったつもりもない。そこのところを忘れるなよ。」
「ハイハイ。わかってますよーだ!」
ヨシオもミサキもかなり強引だな。
2人らしいと言えば2人らしいけど。
話しているうちにギルドについた。どこのギルドも同じ大きさで同じ構造。
働いている人とギルド長が違うくらいだと思うな。
「なかに入ろうぜ♪」
いつもの西部劇に出てくるような扉を通ると中にいた冒険者たちが騒ぎ始めた。
「おい。あれ、噂のアースファミリーじゃねーか?」
「爆炎剣と雷速娘、ランク10が2人もいるパーティーかよ。」
「おい!あの人はセイジさんじゃねーか?!」
「ほんとだ、どういった繋がりなんだろう?」
だいぶ噂になってきているみたいだな。
主にヨシオとミサキが、だけど。
「周りのことなんて気にすんなよ。それよりも封術士さん。登録してくれよ。」
「爆炎剣。俺はセイジと言う名前がある。」
「それじゃあ俺もヨシオだ。」
「あっ。ちなみに私も雷速娘じゃなくてミサキでよろ♪」
「わたしはアルファですよ。」
この流れ、俺も言うべきだな。よし!
「俺は...。」「ふん。ヨシオにミサキにアルファ、それから白髪な。覚えた。」
白髪って、ひどくね?
青治は確か、最初にダメ白髪って呼んでたっけな?
ほんとふざけやがって。
「まぁ、そんなところだ。セイジ、登録してくれよ。」
そんなところ?!え?俺、白髪決定なの?
「こんにちわ。職員さん。登録お願いできる?」
ミサキもそのまま進めてかないで!
「おいおい、俺の名前は...。」「かしこ参りました。セイジ様の登録ですね?」
ギルド嬢さんまで。もういいや、白髪で。
「では、登録を開始いたします。こちらにお名前、年齢、スキルをお書きください。」
「あぁ。セイジ、22、封術士っと。これでいいか?」
「はい。それからこちらの石に力を入れてください。」
「こうか?」
セイジは石を右手で掴み魔力を込める。
周りの連中も皆でランクが気になるみたいだ。
少しすると石が虹色にひかり、10の文字が見えた。
「「おーー!!」」
「さすがは若手封術士、セイジさんだな。」
「俺は信じてたけどな。絶対ランク10になるって。」
ギャラリーがまた、ザワザワしだした。
俺も、すごい!ランク10だ!!なんて思えず。どうせ、そうなるんだろうな。と思っていたけど。
「それではギルドカードを作成しておりますので少々お待ちください。」
ギルド嬢さんが奥の部屋に入っていった。
「今のうちに今日のわたしたちの依頼を決めようよ。」
アルファが依頼束を持ってくる。
皆で内容をみる。どれもこれも討伐ばかりだな。
「ドラゴンリーファ討伐200万。場所はモジュラの大森林。ランク8。これなんてどうだ?」
「モジュラの大森林って往復で3日日かかるね。」
「大量ドラゴンフライヤ。1塊討伐100万マネー。場所は草原。ランク7。これくらいが妥当じゃないか?」
「こんなのヨシオ1人で言って魔力を爆発させれば終わりじゃん!」
俺以外の4人で話し合っている。なんもわかんない俺も悪いけど、もう少し聞いてくれてくれてもいいんじゃない?
「これなんてどうだ?オーガ、サイクロプス同時討伐。500万。なお、片方討伐で200万マネー。場所はセンジュ沼地、ランク9。」
「確かセンジュ沼地までは往復で2日ね。討伐で1日と考えて3日で500万はいいんじゃない?」
「俺もそれでいい。」「私も賛成ね。」
「よし。決まりだな。タクトはそれでいいか?」
いきなりフラレる俺。皆がこっちをみる。
オーガ?サイクロプス?!怖すぎだろ。
「俺は正直、もう少し弱い相手の方が...。」「さぁ、決まったことだし準備しますか!」
「わかったわ。」「りょーかい!」「そうするか。」
聞いといてそれかよ、俺の扱い段々酷くなっていってね?
「セイジ様。こちらがギルドカードになります。」
いいタイミングでセイジのカードが出来たようだ。
「あぁ。ありがとう。早速だがこれを受けたいと思う。」
「臨時パーティー扱いになってしまいますがよろしいですか?」
「あぁ。かまわない。」
オーガ、サイクロプスの依頼をギルド嬢さんに渡し、手続きをしてもらう。
後は、アイテム買って...そういえばアイテムボックスは?
「なぁ、アルファ。アイテムボックスは?」
「裏門に置いてあるわ。タマもその上にいるんじゃない?あのこあの上気に入ったらしいし。」
タマのこともすっかり忘れてたぜ。
俺たちは準備をして裏門に向かう。
アイテムボックスとタマがいた。
タマは俺を見つけるなり走ってきて頭の上に飛び乗り丸くなる。
「白髪、好かれているんだな。」
好かれるのと頭の上に乗られるのは違うと思うけど。
アイテムボックスに準備をしたものをいれるとセンジュ沼地を目指して4人で歩き始めた。
最初の頃と比べてなれてきました。
少しずつ手直しをいれていくのでよろしくお願いします。
感想、一言、何でもいいので待ってます。




