33話 セイジとシューマ
久しぶりの投稿申し訳ありません。
出張の忙しさからやっと解放されました。
ここは塔の最上階、実力のある能力者しか入ることは許されない部屋。
そこでは、たった今封印した化け物について話し合っていた。
「今の封印対象者は殺すべきだ!あのような化け物、この世に残しておくべきではない!」
「いや、しかしランク10の者の性格は皆、我が強いと聞きますぞ。仲間を殺されたと知ったら何が起きるか分かりませぬ。」
「いかにも。また対象者の殺害に失敗してここで暴れられても我々が困るだけだ。」
「ならばどうすればいいのだ!!」
「私にいい考えがあります。」
30代くらいの青い髪の毛のお兄さんが話に入った。
「そなたは、セイジ殿の兄、シューマ殿ではないか。いい考えとは?」
「どうも。いい考えとはこちらです。」
巨大ゴーレムを見せる。高さは5メートルを超えていた。
「こちらはある洞窟で見つかったエンシェントゴーレムです。
これを起動させ、アースファミリーなるパーティーにぶつけましょう。そしてあの化け物を退治するのです。」
「その方法なら我々が困ることはないな。ではこの件をシューマ殿に任せよう。頼んだぞ。」
「はい。お任せください。ありがとうございます。」
すると、シューマは準備に取り掛かるために部屋を出ていく。
「奴は弟を憎んでおる。セイジ殿も消えるかもしれんな。我々はあの生意気な鼻を折ることができるからよいのだがな。」
何かの陰謀が含まれつつあった。
<タクト視点>
起きたらそばにヨシオとミサキ、セイジが寝ていた。
何かこっち来てからこんなとことが多いな。
しかも今回は頭がすごく痛いし。
「あ、タクト起きたんだ。魔力の方はどう?」
「うん。抑えられてるみたい。横に寝てるヨシオとミサキ、それからセイジさん。大丈夫そう?」
「伊達に高ランクの冒険者やってないわ。外傷こそないけど、精神面の疲れがすごいみたい。何しろ1発で死にそうな攻撃を避けたり防いだりしたんだもん。さすがにくたびれるわ。」
そんなに頑張ってくれたんだ。
本当に悪いな。
3人を見ていると1人、青い頭がゆっくりと起き上がってくる。
「大丈夫か?抑えてくれてありがとな。」
「大丈夫だ。別にこれは職務であって遊びではない。危険は承知の役割だ。かなり稼げたしな。」
そっか。ん?職務?仕事ってことだから..お金取るの?!
「今回、危険料とランク10オーバーの呪い封印、塔の修理代もろとも1億マネーを請求する。」
「「え?!」」
1億って言ったらゼロが何個だ?払えるわけないだろ!
アルファと2人で開いた口がふさがらない。
「ふぁーぁ。おはようタクト、アルファ。」
「んー!よう。タクト。魔力は抑まったみたいだな。」
ミサキとヨシオが起きる。
セイジがこちらを向き紙にペンで何かかいて差し出した。
「もう一度言う。危険料、ランク10オーバーの呪い封印。塔の修理代もろとも1億マネーを請求した。請求書はここに置いておく。何年かかってもいい。納めるようによろしく頼むぞ。」
「「え?!」」
今度はヨシオとミサキが驚いた。
皆結構ガックリしている。アルファなんて。
「ついに借金、ついに借金、ついに借金...。」
と、暗く呟いている。
「まぁ、ランク10が2人もいるんだ。しっかり払ってくれ。」
「それはお前にも言えるぞ!セイジ!!」
ドアの外から聞いたことのない声が聞こえる。
入ってきたのはセイジに似ているが、さらに年を重ねた人だった。
「シューマお兄様。どういった意味でございましょう?」
「そのまんまだ。お前はこの東方魔力協会に伝わる封魔槍を、緊急事態とはいえ破壊したんだ。あれは2000万マネーの代物でな。この魔力協会にしっかり払ってもらうぞ。」
「そんな?!あれは、私が祖父から頂いた槍と聞きましたが?」
「ええい!うるさい。協会全員の意思だ!ちなみにお金は後、10日以内に納めてもらう。いいな!!」
「待ってください!お話を!」
セイジのお兄さんがさっさと出ていく。
セイジはまだ体が思った通りに動かなかったらしく、布団から出れなかった。
「おい。封術士さんよう。当てはあるのかよ?」
「俺の全財産を投入しても後1000万マネーは払えない。どうすればいいんだ?」
セイジがかなりしょんぼりしている。
ってあいつ、1000万、もってんのか?働かなくてもいいだろう?
「ねぇ。暴走タクトと少しでも張り合える腕があるなら私たちと臨時パーティー組まない?冒険者だったら10日で500万はいけるかと思うけど。」
10日で500万、アルファとやったときはそれの百分の1も無かったのにランク10ってすごいな。
「俺は他人に世話になるつもりはない!」
「まぁまぁそう言わずにさあ。」
「俺も賛成だぜ♪タクトもアルファもいいよな?」
俺は戦力が増えるのは大歓迎だ。
それにセイジも心配だしな。アルファもうなずいた。
「何を勝手に決めているんだ!世話にならないと言っているのだろう?」
「どうせ、このままだったらお金、返せないんでしょ?黙っていなさいよ。」
ミサキが不意打ちの雷速で麻痺弾をセイジに撃ち込んだ。
「か、体が.痺れて、動けないぞ!」
でも喋れるんだ!さすがだな。
ヨシオとミサキがセイジの手と足を持って持ち上げる。
「では、ギルドに出発シンコー!!」
「おー!!」
俺は暗いアルファの手を引っ張って、3人と共に部屋を出てギルドに向かった。
<シューマ視点>
「あいつは冒険者に成り下がり稼ぎを始めたか。」
「どうするのだ?シューマ殿。」
「あいつがお金を貯めたらゴーレムをぶつけて殺害させます。そのお金を後で上層部に寄付しましょう。」
「そうか。非常に期待しているぞ。」
「は!ありがとうございます。」
また、タクトたちの知らないところで話しが進んでいた。
次回セイジ冒険者登録です。




