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ダメな俺とチートなやつら  作者: 電工 ナイフ
ルーベンス編
32/39

32話 封術士 セイジ

ブックマーク登録者10人いきました!


読者様ありがとうございます!


これからもダメチーをよろしくお願いいたします



「はは。これは予想してなかったぜ。どうする?タクト。」


どうするって言ったって強行突破は不味いだろ。

犯罪者になっちまうぜ。


「わたしとヨシオとミサキが交渉に行ってくるわ。早くタクトを治さないとね。」

「そうね。一緒に行くよ。タクト1人置いて心配だけど行ってくるね。」


俺は子供か。まぁ1人じゃなんも出来ないのは間違いないけど。


3人はアイテムボックスの上から降りて警備員のところに向かった。

タマは俺の頭の上に乗らず足元にいる。

魔力には慣れないようだが心配はしてくれているみたいだ。

頭を撫でると嬉しそうに喉をならした。


「タクト、ちょっとごめんね。町の警備員さんがタクトのことを見たいって。ちょっと降りてきてくれる?」


手でオッケーサインを作り地面に降りる。

警備員が5人くらい矛先をこちらに向けていた。


「ちょっと!見た目は普通の男の子でしょ?!この魔力を封印してもらうために来たのに、中には入れないなんてかわいそうでしょ?わかったら剣をこっちに向けるのは止めてよ!」


悪いことしてないのに犯罪者扱いだよ。


「いや、すまない。我々も業務なのだ。貴殿のような魔の属性に取り憑かれた者なら星の数ほど見てきているが、そこまで大きなものに取り憑かれた者は見たことがない。」

「今、東方魔力協会の上層部で話し合っておりますので少々お待ちください。」


話を詳しく聞くと、ランク10の2人がいたから話を聞いてくれたらしい。

本当にありがたいよな。良い仲間をもったぜ。

向こうの方から1人走ってきた。


「お伝えします!上層部の決断は若手の封術士に任せるだそうです。ですので裏門からお入りください。」

「だそうだ。本当にすまないな。若手の封術士、おそらくセイジ様であろう。成功はすると思うぞ。」


セイジ?!俺は地球にいた頃の生徒会長を思い出した。

ヨシオもミサキも同じだったし、可能性は0じゃないな。


「タクト、裏門から入るか。どうせ選択肢は無さそうだしな。」

「私の記憶だと確か裏門と大型封印部屋は繋がってたと思うよ。良かったね。すぐに治るから安心してね♪」


警備員の5人と俺たちは町を半周近く回り、裏門にたどり着く。

裏門といっても、塔に繋がっている出入り口から入ったわけだが。

アルファは物珍しそうにキョロキョロしていた。

そうだよな。塔って俺も生まれて初めて入るから珍しいよな。


しばらく塔を登っていると大きな扉の前についた。

警備員さんたちはどうやらここまでらしい。

来た道を戻っていく。


「さっさと始めようぜ。これを開けたら向こうにいるんだろ?」


ヨシオが扉を開ける。

ギギギィ、と音をたてて開かれた扉の向こうには良く目にしていた紺色に近い青色の髪をして眼鏡をかけた、青治いや、セイジがいた。


「ここまでご苦労だった。早速だが封印を始める。その白髪混じりの奴が今回の封印者だな。」


話がテキパキと進んでいく。青治とそっくりだぜ。


「あぁ。こいつの名前はタクトだ。見ての通りこれほどの魔力。暴走すると並の結界じゃ破られちゃうぜ。俺たちは離れて見ているから後は頼むよ。」

「爆炎剣か。噂は聞いている。俺と同じ年齢の奴がランク10をとったと5年前から聞いていたよ。」

「タクトを頼むよ。私たちの大切なボスなんだからね。」

「雷速娘。17歳の女の子でランク10を取った工業貴族。そんな奴がなぜ今、ここにいて名もない冒険者に付き合っているのか理解できんな。...俺は依頼はしっかりこなす。今回はかなりの大物だが封じてみせるさ。」


所々にトゲが有るな。会った頃の青治とそっくりすぎて笑えるぜ。

俺以外のファミリーのみんなは観覧席で見ていた。

アルファがすごく心配そうな顔をしている。

俺ってば心配ばっかりさせて、ほんと、ダメダメだな。


「さぁ、始めるぞ。タクトとか言うやつ。真ん中の印の上に立て。」


黒い丸が打ってあった。その上に立つ。

すると、薄い膜が10を超えるほど張られた。


「この膜は防御魔力でな、1枚に暴風バード50匹ぶつかってきても壊れない。それが10枚張ってあるから暴走とやらをしても安心していいぞ。いざとなったら俺も魔力を費やせば良いしな。」


そっか。全部任せても良さそうだな。

上の方を見ると、他の封術士の人も待機していた。


「これより、S級封印術を行う。皆方、術式構え!」


10人くらいの封術士が構える。

いよいよ始まるな。安心しろ。何とかしてくれるから。


「詠唱開始!!」


意味のわからない声が複数の人から聞こえる。

段々と意識が遠退いていった。

あれ?代わりに何か心の奥底から何か這い出てくる感じがする。

気持ち悪い。何か頭が痛くなってきた。


「ウガ、ガルゥ!!」


ここで俺の意識は完全に消えた。



<アルファ視点>


大丈夫かな?タクト。ヨシオもミサキも全然心配してないみたいだけど何か胸騒ぎがするわ。


「皆方、術式構え!」


もうそろそろ始まるわ。タクトが大丈夫と言ってくれた気がした。


「詠唱開始!!」


セイジさんが魔力を唱える。

本来魔力は唱えなくても良いものだけど、古い魔力式になると詠唱してからしか効果が出ないものもあるって聞いたことがあるわ。

ん?タクトの目が段々と虚ろになっていく。

不味いんじゃない?!頭も抱え出しちゃったし。


「ウガ、ガルゥ!!」


今完全にタクトの意識が消えたわ。

もう、暴走してるじゃない!。


タクトが立ち、セイジさんの方に歩いていく。

途中で防御魔力の膜に当たった。

タクトがおもいっきり拳をぶつける。

8枚くらいバリバリいいながら砕けた。

ってこれは大変でしょ!一回で8枚よ!

10枚なんて紙みたいなものじゃない!


「これほどまでくるか!詠唱続行!!俺のみ障壁作りに入る!」


セイジさんが目を開き、とても驚いていた。


「はぁ!!」


セイジさんが新しく10枚の膜を作る。


「ガー!グアァ!」


タクトがもっと大きくぶつけた。先ほど作ったばかりのセイジさんの10枚をまたバリバリいいながら砕く。

さっきより強くなってるわ。


「アルファちゃん。絶対にくるんじゃねーぞ!セイジ!障壁作り、手伝うぜ!」

「私も、魔力だけは豊富なのよ。やりますよ!」


ヨシオとミサキがセイジの近くに行って、障壁を作り始めた。


「すまない。甘く見ていた!助かる!」


どうやらセイジさんは冒険者で言うとランク9に値するらしい。

高ランクの3人が全力で作ったばかりの障壁をたった一撃で破壊していった。

どうやらタクトも怒ったらしく、魔力まで使い始める。


「グルァア!!」


指先に魔力の塊を出した。今3人が全力で張って15枚くらい残っていた。

しかし、魔力の塊を出した瞬間、全て壊れる。


「皆方、封印完了まで後どれくらいか?!」

「後、2分でございます!」


後、2分ひたすら耐えるのかな?

ヨシオが大剣を、ミサキが銃を、セイジさんは槍を構えた。

綺麗に皆、属性まで使いこなしている。

セイジさんのはどうやら水属性らしい。


「さぁ、来い!タクト。受け止めてやるよ!」


早速、ミサキが雷速で背後に回り込み麻痺弾を発砲する。

タクトは即座に振り返り麻痺弾を食べた?!

代わりに口から禍々しい黒い弾丸を吐き出しミサキに飛ばす。

ヨシオが大剣の腹でガードした。

セイジさんは槍を水属性をアレンジして氷属性して槍の先を固め突き刺した。


「ボギャー!!ガルゥ!」


左手の裏拳がセイジさんにヒットする。

壁に叩きつけられたセイジさん。すぐに駆け寄り回復薬をかけた。

良かったわ。まだ息があるみたい。


「絶対に止めるんだから!」

「タクト!俺たちが必ず戻してやるから待ってろよ!!」


目に見えない速度で動く3人。

少しずつだけど、タクトが押してる気がするわ。

でも暴走タクト相手に瞬殺じゃないのは大きな進歩だと思うの。


「これでどうだ!」


ミサキがタクトの両手を両銃で封じた好きに、ヨシオの大剣の攻撃が当たる。


「エターナルバースト!!」


タクトがさすがに苦しい様子になる。

それも一瞬のことだった。すぐに攻撃対象を2人に向きなおす。


「ありゃ?おっかしいなぁー。最高の一撃だったのに。」


ヨシオもそろそろ疲れが見えてきたようだ。

封印はまだなの?2分が永遠のように長かった。


「ガルゥ!グルゥウア!!」


魔力を出し腕に譲渡する、タクト。これは不味いよ。

塔全体が揺れている。

その魔力のこもった腕をヨシオに向かって振る。

もう見てられない!目を伏せて、ちょっとしてから目を開くと、セイジさんが槍でガードしていた。


「さすがに、ここで倒れるわけにはいかんのだ!」


しかし、槍は粉々になってしまう。

タクトがもう一回腕に譲渡した。今度こそやられるわ!

そう思った直後、床が光だしタクトが何かに縛られる。


「はぁ、はぁ。間に合ったか。以上で封印...。」


最後まで言えずにセイジさんとヨシオとミサキは床に倒れた。

辺りは穴ぼこで私は生きてるのが不思議だった。


「助けにいかなくちゃ!」


わたしは両手いっぱいの回復薬を持ち走っていった。

セイジさんがタクトの暴走で目立たなかったこと。



反省はしていません。むしろスッキリしています。



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