29話 我ら無敵?のトラトラ団
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電車で老人に席譲ったのに、年寄り扱いするなと起こられた人。
学校の隣の席の人が朝飯、絶対餃子だったと思うほどの臭いを漂わせてるのを我慢してる人。
怒っている上司の社会の窓が開いていて、そこからカッターシャツの切れ端が見えて、ティッシュペーパーみたいになってるのを見て、笑いをこらえている人。
<タクト視点>
俺たちは、草原にテントを張ってアジトを作りそこを拠点に盗みを働いているトラトラ団を目指して歩いていた。
「町から5匹の子猫ちゃんたちがついてきてるな。」
「オスネコ3匹にメスネコ2匹ってところね。」
「なんの話だ?」
ヨシオとミサキがいきなり訳がわからないことを言い出した。
ネコ?あの草にでも隠れてんのか?
「なんかあるといけないし、出来るだけ一緒に行動しとく?」
「ミサキちゃんに賛成。帰らせる、一緒に行くっていうのはともかく確認はしといた方がいいぜ?」
「だから、なんの話だよ?」
ヨシオは草むらに真っ直ぐ向かっていく。
すると、1人の男の子を持ち上げた。
「やべ、見つかっちまった!俺様の隠れスキルを見破るなんてさすがランク10だな。」
ユウキ?!全然気づかなかった。
ミサキが他の草むらに歩いていく。
「ここにも2人、ほら出てきなさい!」
「ふぇー!私はうまく隠れてたと思ったのに!」
「ついてきて、ごめんなさい。」
エルナとかいう強気の女の子とランとかいう弱気な女の子が現れた。
「後はそことそこな。」
「さすがはプロですね。」
「んだんだ。」
センタとアキラも見つかった。
2人とも、こいつらがいるってずっと気づいてたのか?
さすがはプロだな。かっこいいぜ。
「お前ら、一応聞いておくが何をしにきたんだ?」
「俺様は将来のための勉強をしにきたんだ!」
どうやら他の子は微妙な子もいるみたいだった。
多数決で決めたらしいな。
1回みんなで輪になって今後について話し合う。
「これから5人はどうするんだ?帰るか?ついてくるか?」
「ついていっていいんですか?!」
エルナの食い付きがすごいな。
他の子もここまで来たんだし、みたいな感じになっていた。
「別にいいけど、自分の身は自分で守るのよ。それくらいは出来るね?」
「「「「はーい!!」」」」
子供はやっぱり元気だな。その無邪気さが羨ましいよ。
「んじゃ、アジトを探すか。話によればこの辺らしいしな。」
「みんな伏せて!誰か来た。」
慌てて草むらに隠れる。
太い男と細い男が剣を持って来た。
「おい!このあたりで声がしなかったか?」
「アニキ、わっしも聞こえやしたぜ!」
袖がないベストのような服を着て、下は短パンをはいている。
2人とも同じ色の服を着ていた。
したっぱオーラがすごいな。
ヨシオを見ると、早速剣を構えていた。
「こんにちは。俺は怪しいものじゃないよ♪」
「出やしたぜ!わっしたちを倒しにきたでやんすよ!」
「ふん!返り討ちにしてやれ!!」
ヨシオは剣を肩に乗せ、余裕の顔で相手を見ていた。
バカにされたと思った盗賊は怒ったらしく。
「おい!我ら無敵のトラトラ団の恐さを思い知らせてやれ!」
「やってやるでやんす!」
ヨシオはまだ剣に炎を灯してない。
今回は人間相手だから殺さないようにしているのか?
今からヨシオとしたっぱの戦いが始まる。
そう思っていたが、後ろから銃声が聞こえた。
「戦闘最中は常に相手を見つつ、周囲も把握する事。大切よね。」
ミサキが発砲したようだ。
殺しちゃったのか?!
「安心しなさいよね。麻痺弾だから死なないの。」
「アバババばバ!」
「な、なななぜ、ここころ、さな、さなない?」
したっぱの弟分。すごい痺れてるな。
さすがアニキ。タドタドだがしゃべれるとは。
「いや別に。アジトの場所を言ってくれるかな?って思ってさ♪」
「そ、そんんなの。おおおおれたたちが、いうわわけ...。」
「アバババ向こうっす!アバババ」
弟分。必死だな。可愛そうに。同情するぜ。
ミサキもさすがに哀れだと思ったのか、ロープで手と体を縛って痺れを回復さした。
「こら!何で言うんだよ!」
「すまねえっす。わっし、いてぇのいやだっす。」
痛いのは、やだよね。
俺、こいつと別の出会いをしてたら絶対友達になれた気がする。
「さぁ、どうする?ちゃんと教える?それとも死ぬか?」
ヨシオ、雰囲気出てるな。ヤンキーみたいだぜ。
「わかったよ。俺もこいつを痛い目にあわせるのは嫌だしな。」
「さすがアニキ!早速こっちっす!」
弟分は上手に足を直立させ、跳び跳ねてアジトと思われる方向に向かっていった。
草むらから俺たち3人、子供たち5人、したっぱ2人。
合計7人の顔が出る。目の前には10畳くらいのテントが3つたっていた。
「あそこがトラトラ団のアジトっす。それじゃあ、わっしたちは行くっす。」
「お、おいまてよ。おいてくなよ。」
「アニキ、遅いっすよ。わっしたち早く逃げないと裏切り者には死をですからっすよ。」
したっぱどもは、離れていった。
みんなも唖然としていた。
「まぁ、気を取り直して作戦会議といくか。」
「そ、そうね。子供たちは見学ね。」
「「「「「はーい。」」」」」
「って、なんでタクトも返事してるの?あなたも討伐参加よ♪」
「え?!俺も?」
俺も子供たちに入りませんかね。
「当たり前だろ?んじゃ、行くぞ。ボス。」
くそ。本当に怖いんだよな。
ヨシオとミサキはなれてるけど俺はそういうのに全く関わってこなかったからわかんないんだよ。
ミサキが向かって左のテントを、ヨシオが真ん中のテントを、俺が右のテントを奇襲することになった。
みんなで襲えばいいじゃん?なんで1人1つなんだよ?
「お邪魔しまーす。」
俺はテンションを低くして入っていった。
<ヨシオ視点>
ちょっとタクトを1人にするのは危険だったか?
でもあいつだってアースファミリーのボスなんだ。
スパルタでも強くしなければ。
それにあいつ、悪運強いしな。
「俺も一仕事やりますか。」
テントの中に入る。この部屋はボスの部屋じゃないようだな。
「なんだお前は?何をしに来た?!」
「こいつ、爆炎剣じゃないか?ランク10の冒険者をだよ!」
ざわざわしだす。中には8人くらいの盗賊がいた。
奪われた物は...無いな。他のテントみたいだ。
「死にたいやつからかかってきな!むしろ俺からいっちまうぜ?」
「くそー!トラトラ団をなめるなよ!」
1人のしたっぱが剣を持って振り回してきた。
遅い。虫が止まるような速さに見えるな。
「もっとましなのいねぇのか?」
俺は剣を人差し指と中指の間で挟んで止める。
直後に炎の魔力を大量に流してやった。
「うわー?!俺の武器が燃えてる!」
「チョッとこっちに来るな!」
「テントが燃え始めてるぞ!消火しろ!」
へー!これは面白い。身体中の魔力を爆発させてみるか。
「エターナルバースト劣化版!」ドカーン!!
テントが全焼してしまったな。
盗賊たちは燃えてはいけないと全焼する前にテントを破って脱出する。
こんなところか。ガキども、大丈夫かな?
ついでにタクトもやられてないか心配しとくか。
そう思った直後に、すごく大きな魔力を隣のテントから感じた。
この禍々しい魔力。まさかタクトか?!
俺は隣のテントに走っていった。
<ミサキ視点>
ヨシオが普通にテントに入り口から入っていったので私もそうすることにした。
タクト1人で大丈夫かな?
でも正直、タクトってどんなに殺されそうでも生きてる気がするわ。
「こんにちは。そしてさようなら。」
中に入ると2人しかいなかった。
その代わり金や銀、高そうなインテリアなど奪われた物らしきものがあった。
ここで私の決め技はよくないわね。
「おや、可愛い女じゃねーか。」
「ボスから人だけはさらうなって言われたけど、向こうから来てくれたんだからいいだろ。」
うわー。今にでも、ぐへへって言いそうな盗賊が来たわ。
「なんだよ?まだ子どもじゃねーか!つまんねーな。」
カッチーン。なんか興味なくされたら亡くされたでイライラするわ。
私を怒らせたわね?もういいもん!
「今さら謝ったって絶対許してあげないからね!」
私は銃を速打ちで2人の体に睡眠弾を撃ち込む。
盗賊たちはすぐに眠る。効果強かったよ。
「さて、私は終わったしタクトの様子でも見に行きますか?」
テントから出ると、横のテントが燃えているのが見えた。
ヨシオ、怖いわね。確かに途中で爆発音が聞こえたけどね。
その直後に、ものすごく大きな魔力をタクトの入っていったテントから感じた。
しまったわ!暴走のこと、全く考えてなかった!
急いでもう1つのテントに向かった。
色々な人の視点を書くって大変ですね。
ちなみに現在、魔王が復活するまで後、
9年10ヶ月と思いください。
今回の前書きは完全に気まぐれです。




