24話 ウイッチ討伐 昼
他の作者様の作品をちょくちょく読んでいるんですが、やっぱり1話1話の文字数少ないですかね?
「私、思ったのよ!商人が雷魔力で攻撃したって言うけどそれはウイッチの攻撃だと思うの。確かに私はその時間、依頼に出てたけど流石に貴族が商人を襲ってもメリットが無いの!」
何かを吹っ切ったミサキはさっきの倍くらいしゃべるようになった。賑やかになっていい感じだな。アルファもヨシオも、ミサキの変わり具合に最初は戸惑っていたが次第に慣れ今ではミサキの普段の愚痴を聞いてみようみたいな場になっていた。
「私はやってないって言ってんのに頭の固いじいさんたちは、お前だお前だ!って決めつけるんですのよ!」
「工業貴族っていうのもおかしなやつが多いな。どうしてミサキちゃんを止めさせたんだろうな。」
「わたしの町のご年配さんはみんな優しかったのに権力が人を変えるってやつよね。なんか恐いね。」
みんなで仲良くなることは良いことだ。だが、今からの段取りをもう少し決めたいぜ。俺は前みたいに何かあるんじゃないかって心配でしょうがないぜ。
「なぁ、みんな。ウイッチ討伐の対策を立てようぜ。」
「そうだな。アタッカーはもちろん俺とミサキちゃんだ。タクトは実践経験を積む為に俺らの後ろで危なくなったら閃光玉を投げてくれ。アルファちゃんは誰かが怪我したときのため待機で。後は、その場対応でいいと思うが?」
さすがヨシオ。基本的流れがあるなら大丈夫か。今回はアルファも後ろで危険はないしランク10で前を固めてるから大丈夫そうだな。
「みんな、見えてきたよ。それじゃアルファとタクトは後ろに下がって。私とヨシオで守るから。」
かっくいいーー!!女の子に言わせる言葉じゃねのにジーンときちまったぜ。ありがたく後ろに下がらせてもらう。タマも頭から降りて離れていく。
ウイッチは俺の思っている通り魔女のようなローブを着ていて顔は人間のおばさんみたいな顔をしていた。もちろんとんがり帽子まで被っている。ウイッチまで距離は大分ある。向こうはまだこちらに気づいてない。準備が整った。
ヨシオが走り出す。剣に炎をつけ、飛び上がる。ウイッチが3メートルぐらい浮いているその上をいくヨシオ。ミサキは銃を手に取るとウイッチの下に滑り込む。ホントに一瞬に見えた。ウイッチの上下には炎と雷の攻撃が迫る。ウイッチはヨシオの攻撃から防ぐように水のバリアを張る。
「せいやー!!」
ヨシオが剣に力をいれるがバリアと相殺になり、1回地面に足をつく。ミサキの方は4発撃ったが1発しか当たらず避けられてしまった。ウイッチは回復魔力で回復する。見ているとこちらの方が優勢だな。
「まだまだいくよー!ヨシオ!あれをやるわ!」
「わかったぜ!」
ミサキは銃をを手に持つとまたウイッチへと走り出す。ヨシオは俺の前に立つと剣の腹を盾がわりに使い、炎を出し守る。何が始まるんだろ?ミサキがウイッチと同じ高さまで行くと。
「ライボルガトリング!!!」
あらゆる方向へと乱射が始まる。1発1発が一般男性の殴った時の衝撃と同じくらいの威力がある玉を500を超える数で放つ。流石にウイッチも避けきれず、蜂の巣になっていく。
「これでどう?もう動けないでしょ?」
ヨシオはなんとか剣で耐えていたが何重にも炎でバリアを張ったからであり、何の準備もないウイッチはそこらじゅうに銃傷があり、地面にうずくまっている。ヨシオは剣に力を込める。
「くらえ!エターナルバースト!!!」
ウイッチに止めを指す。が、ヨシオが戦闘体型を崩さずにバックして戻ってきた。
「おかしい。叩き込んだ手応えはあったのに、ヤツはまだ生きている。」
「ホント、魔力が膨れ上がってきてる。これはまさか覚醒?!」
ウイッチが光出した。閃光玉くらいの眩しさで光る。目が元に戻ったときにはウイッチは老婆のような顔になっていた。
「マスターウイッチ!まずいよ。タクト、離れて!ヨシオ本気でいくよ!」
「あぁわかったぜ、ミサキちゃん。被害が大きくなる前にやっちまうぞ!」
「2人とも無理するんじゃねーぞ!」
俺はヨシオとミサキに頼り、後ろに下がるため走り出した。ウイッチは片手に炎、もう片手に氷の魔力を込め放つ。
「タクト!お願い!よけて!!」
次の瞬間大爆発が起きる。つい後ろを振り返ってしまった俺はミサキが頭から血を流し倒れ、ヨシオが下半身凍っているのが見えた。俺を庇って2人が怪我をしてしまった。俺のせいで。俺が受けるはずだった攻撃を庇ったせいで!
「ごめん。ミサキ。ごめん。ヨシオ。ごめんな本当にごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ゴメンナサイ...」
「まずい。始まった!逃げろ!ミサキちゃん。巻き込まれるぞ!タクトが暴走する。俺らはアルファちゃんのところに戻って作戦を立て直すぞ!」
俺の意識は完全に何かに飲まれていった。
次回、ミサキ視点でお送りします。タクト2度目の暴走です。




