20話 宿にて相談中
祝20話!読者様、お付き合いくださりありがとうございます。
もうそろそろ話が読めてきたって人。それはどうかな?まだまだ書いていきますのでよろしくお願いいたします。
「タクト、入るわよ。」
アルファとミサキが俺たちの部屋、207に入ってきた。アルファはたくさんの紙切れを持っている。
「これは、明日の依頼束よ。ホテルのフロントから貸してもらったの。」
「へー。さすがアルファちゃん。気が利いてるねぇ♪」
「お世辞はいいのよ。それよりアースファミリーのランクは5。ミサキさんが仮に入ったから6になったわ。」
えーと、俺がランク1、ランク10が2人、アルファがランク4。つまり1+10+10+4=25で、4で÷から6という訳か。完全に足引っ張ってるな。申し訳ないぜ。
「ランク6といえば、結構強いパーティーですわ。暴走バードなんてどうかしら。」
「どれどれ?ラグマタス付近の草原に5匹の暴走バードが現れた。やつらは加工してある木材が好みらしく普段は廃町に巣を作っているが、最近都市の有名な木馬車を狙って商人を襲っているらしい。暴走バードはランク4のモンスターだが群れをなしていることと、最近出没するランク8のレッサーウイッチに遭遇する危険があるため、依頼のランクが上昇している。」
暴走バードについては情報が書いてあるが、レッサーウイッチについては何も書いてないな。
「なぁ、レッサーウイッチってなんだ?どんなモンスターなんだ?」
「レッサーウイッチは名前の通り魔女の劣化版だ。攻撃そのものも大したこと無い。だが頭がよくてな。属性攻撃が多用してきて冒険者の攻撃を相殺するときもあるほど強いな。」
属性攻撃を使わない俺には関係ないな。っていうか属性ってどれくらいあるんだろう?
「ヨシオは炎、アルファは無属性、俺は使えない。ミサキは?」
「私は2つ名の通り、雷ですわ。」
「他にはどんな属性があるんだ?」
「今確認されてんのは、炎、水、雷、風、土、回復、闇、氷、毒、木、仙、無属性、神、魔くらいだぜ。まだまだ出てくると思うけどな。」
やベ。頭に入らなかった。まぁ、覚えなくても良さそうだな。
「一応、モンスターにも属性はあるのよ暴走バードは風、レッサーウイッチは魔だしね。」
今回の相手は風ってことだな。なるほど。
「その依頼で良いんじゃないか。報酬金額は?」
「え?7000マネーもあるわ。ランクが上がるとこんなに高くなるの?」
「ランク6ならそれくらいじゃないか?」
7000マネー。高いのか安いのかわからんな。ランク1の報酬金額は確かに1000もいかない。だが、サーベルガー1体で500万マネーだったからな。お金の価値観が狂っちまうぜ。
「んじゃ、依頼も決まったことだしもう寝るか。依頼束は後で俺が戻しておくから、アルファちゃんと雷速...ミサキちゃんは部屋に戻れよ。」
「そうさせていただきますわ。爆炎...ヨシオさん。失礼します。」
「おやすみね。また明日、8時に迎えに来るわ。行こ、ミサキ。」
アルファとミサキは部屋に戻った。ヨシオも風呂に入っている。俺はタマを撫でてくつろいでいた。
「おい、タクト。アホ面がもっとアホ面に見えるぜ。」
「余計なお世話だ。俺も風呂いってくる。」
「ほーい。先に寝てるぜ。」
「おやすみな。」
俺もさっさと風呂に入って明日のため、早く寝ることにした。
「アルファだけど、迎えに来たわ。」
ハ!今何時だ?8時を時計が指している。ヨシオを見る。準備万端のようだ。
「おはようタクト。何回起こしたと思ってるんだ?起こしてくれよなんてこと、言わねーよな?」
「ごめんなさい。ありがとうございます。」
ベットから跳ね起きて準備する俺。といっても着替えて歯磨きするだけだけど。頭にタマが飛び乗る。「ニャー。」とアクビをして俺の頭で丸まりだした。
「ねぇ!起きてるんでしょ。早く開けてよ!」
アルファが急かす。ヨシオがどうする?っていう目でこっちを見る。しょうがねーだろ。開けてくれ。俺はそれをジェスチャーで伝える。一応、着替え終わったし後は歯を磨くだけだ。
「おはよう。アルファちゃん。ミサキちゃん。」
「おはようございます。それではご飯を食べに行きましょうか。」
「お、おう!そうだな。お待たせ。みんな行こうか。」
ギリギリ間に合った俺は皆に挨拶をする。ミサキにある変化を見つけた。武器だ。宿の食堂で聞いてみる。
「ミサキの武器って、2丁拳銃ってやつか?」
「そうですわ。でも私のは全部、雷で動いてますけど。」
属性にあった武器っことか。なるぼどな。俺たちは飯を早いとこ食べて、ギルドに向かう。いつもの西部劇風のドアが見える。ドアを開けると20人くらいの冒険者がいた。ヒールミアより多いな。ヨシオがギルド嬢に、話しかける。
「どうも、依頼を受けたいんだけど。」
「ギルドへようこそ。ご依頼はどちらに...って、爆炎剣じゃありませんか?」
ギルド嬢が、驚くと周りがざわざわしだした。
「爆炎剣だと?!どうしよう。おらサインもらってこようかな。」
「バカ、相手にもされねぇよ。それより一緒にいるの、雷速娘じゃね?今は関わらない方がいいぞ。」
爆炎剣。雷速娘。ランク10、2人の登場に騒がしくなる。といってもミサキの方は違う意味もこもってるけどな。イライラしてくるな。
「ヨシオ。悪いな、早く済ませてくれ。」
「わかった。俺もこんな空気は嫌だしな。ねえちゃん、暴走バードの依頼をパーティーでよろしく。」
アルファとヨシオがギルド嬢と、手続きをする。ミサキがなにかに怯えているように見えた。なんとかしなければ、と思ってタマを持ち上げ抱かせる。
「ネコのタマだ。ミサキは挨拶してなかっだろ。」
「あらあら。可愛らしいですわね。ヨシヨシ。」
「ニャーオ。」
ミサキの顔が柔らかくなっていく。よかった。気が紛れたみたいだな。
「タクト。出来たぜ。今すぐいくぞ。」
「ありがとう。んじゃ、みんな行こうか。」
ミサキがタマを俺の頭の上に返す。そこじゃなくても良いんだけど、まぁいっか。んじゃ、ちょっと鳥5匹倒しに行ってきます。




