17話 51匹にゃんちゃん
週間ユニークユーザーってなんだろう?
まぁ、今までの読者様を大事にしていきたいと思います。
「ニャーオ。」 「ニャーゴ。」 「ニャニャ、ニャ~!」
ネコは見たことある。
だがここには50を越えるネコが2本足で歩いてご飯を持ってきてくれるのは異世界ならでは、だと思う。
他の2人はさっきからニヤニヤしてて気持ち悪いんですけど。
舞台みたいな場所でネコたちが踊っている。
ヨシオ、俺、アルファ、偉そうなネコの横一列で並んで座ってそれを見ている。
「ニャーオ。ニャニャ。」
俺たちの前に山菜の盛り合わせと、何の魚かわからんが焼き魚が小さなテーブルの上に乗せられて、運ばれてきた。
歓迎されてると思うんだけど、ネコたちが何を言ってるか全然わかんねーからなんとも言えないなぁ。
「なぁヨシオ。もう次の町行かねーか?」
「はぁ?この天国から出ていきたいと言ってるのか?俺はここに住みたいくらいだぜ!」
「なぁアルファ。野宿は嫌なんだろ?」
「わたしはそんなこと一言も言ってないわ♪」
アルファとヨシオは近くにいたネコを抱きしめ思う存分楽しんでいる。
俺はタマが頭の上に乗ってるから誰も近寄ってこない。
俺の予想はおそらく、偉そうなネコが王様でタマはその娘になるのだろう。
「ニャーオ。ニャ?」
王様ネコが俺に向かって何か言っている。
「ごめんな。俺たち、お前たちが何を言っているのかわかんないんだ。」
「ニャー?ニャ!」
何かが、わかったらしい。
王様ネコは部下ネコを呼び、なにかを伝えた。
ちょっとした後に人間が作ったであろう平仮名表を持ってくる。
「ニャニャニャ!」
王様ネコが表を指で指しながら言葉を伝えようとする。
ホントに知能高いよな。
ちょっと感動した俺はネコの様子をみていた。ヨシオもアルファも気になったらしく、こちらに目を運ぶ。
「わ.れ.わ.れ.ね.こ.の.し.ゆ.う.ら.く.へ.よ.う.こ.そ」
我々ネコの集落へようこそ、か。
大分わかるぞ。
「わ.れ.は.う.る.す.と.い.う.む.す.め.の.き.や.さ.り.い.ぬ.を.た.す.け.て.も.ら.い.か.ん.し.や.し.て.い.る」
難しいな。我はウルスという。
娘のキヤサリイヌ?を助けてもらい感謝している。
「キヤサリイヌじゃない!キャサリーヌだと思うのは俺だけか?」
ヨシオが興奮するように言う。
ということは、このウルスとかいう王様とアルファはネーミングセンスが同じってことか。
笑えねぇ。
「ほら!やっぱりキャサリーヌでよかったじゃないの!」
アルファがこれでもか!
っていうほど無い胸を張る。
俺が間違ってたのかな?
「し.か.し.わ.れ.ら.ね.こ.ぞ.く.に.と.つ.て.な.ま.え.を.あ.ら.た.に.も.ら.う.と.い.う.こ.と.は.そ.の.か.た.に.お.つ.く.え.し.な.け.れ.ば.な.ら.な.い.と.い.う.お.き.て.が.あ.る」
うわー。今度は上級編だ。
俺わからんかったぜ。
「え?そうなの?!確か名前つけたのは...」
「俺かぁ!タマって最初にいったのは俺だもんな。」
話が勝手に進んでるし。
何々?この上級問題わかったの?
「タクト。分からなかったの?とにかくタマは私たちについてくることが確定したの。」
「え?そうなの?」
頭にハテナマークがいっぱいとんでいる俺は理解がいまいちできんかった。
まぁ、ヨシオが何とかしてくれるだろ。
「こ.ま.つ.た.こ.と.に.わ.れ.ら.は.ひ.と.ご.を.り.か.い.で.き.る.の.だ.が.わ.れ.だ.け.し.か.こ.う,し.て.い.し.を.つ.た.え.る.こ.と.が.で.き.ん.の.じ.や」
もう聞く気がない俺は2人に任せきっていた。
「そうなんだ。それは大変だね。」
しばらくアルファと王様が話ている。
ヨシオは炎を出してネコたちと遊んでいる。
俺は何やって時間を潰そう。ご馳走を食べているとタマがこっちにおりてきて向かい合うように座る。
「ニャーオ。」
「悪いな。俺、おまえの言葉わかんないんだ。」
「ニャニャーニャ!」
逃げ出そうとするような動きを見せるタマ。
なんだか様子がおかしいなぁ。
アルファとヨシオに相談するか。
2人を見る。あれ?2人の様子がおかしいぞ。
まるで酔っぱらっているような目をしていてくらくらしている気がする。
まずいな。周りのネコたちも武装してるぞ。
「おい!ヨシオ!しっかりしろ。逃げるぞ。」
「え?なんでってこの状況見たらわかったぜ。」
アルファは完璧つぶれたな。
ヨシオに背負ってもらった。
タマが頭の上に乗る。
お前は味方みたいだな。
「ニャーゴ!!」
王様の指示で一斉に襲ってくる。
大量のネコが下駄はいてカタカタならしながら刃物振り回して襲ってくる。
結構、恐怖シーンだな。
「タクト!走るぞー!」
ヨシオの声で我にかえった俺は、その場から逃げ出すために走り出した。
ネコに殺されるのも僕は嫌いじゃないですね。...冗談なんですからね?!違うんですからね!




