10話 ヨシオの悩み
1日に2話って大変ですね。頑張れる時に更新してみます。
ちなみに今ごろですが地球の芳雄は漢字で、ニュー.アースのヨシオはカタカナで表記してあります。
あれから大変だったんだ。
肩に大きな穴の空いたヨシオを助けるため、アルファはよろず屋で買った閃光玉をサーベルガーの目の前に投げつける。
事前に投げるタイミングを打合せしてしておいたため俺の目は大丈夫だった。それにサーベルガーも足止めができた。
その隙に俺はヨシオを担いでアルファに案内されながら近くにあった洞窟に入った。
「これはギルド長からもらったフェニクスの涙よ。」
フェニックスじゃなくてフェニクスか。
RPGとかでよくあるよな。
体力が満タンになるんだっけ?スポイト分くらいしか入ってない液体を全てヨシオの肩にかける。
するとみるみるうちに傷がふさがっていく。
見ていると気持ち悪いな。
「完全に体力が回復するまで最低でも10時間はかかるわ。」
この洞窟は人の手で作られた、硬化魔力石によって出来ているらしい。
俺とアルファは携帯保存食を食べた。
お腹もふくれ、疲れが溜まっていたのだろう。
寝てしまった。
数時間後に目が覚める。
芳雄に出会った時の夢を見た。チラッとヨシオを見る。
やはりあいつにそっくりだった。するとヨシオが目を覚ます。
「ここはどこだ?」
「ここは山の洞窟だ。俺とアルファが...」
これまでのことをヨシオに伝える。
「そうか。この娘に感謝しなきゃいけないな。」
「そうだ。質問してもいいか?」
俺はヨシオの癖のことを思い出す。
「本当にこの辺をうろついていただけなのか?」
「ホ.ホントだぜ?」
ヨシオが頭を掻き始める。癖は同じっぽいな。
もう少し攻めてみるか。
「今なら俺しかいないぜ?」
「...はぁ。敵わねぇなぁ。わかった。だが、先に俺の質問に答えてくれ。いいな?」
俺に質問?なんだろう?
「なぜお前は俺の本名を知っている?」
しまった。忘れてたぜ。
事実を話すか、記憶喪失を話すか。
事実の方は言っても信じてもらえないだろう。
記憶喪失を話そう。
「俺はついこの間まで記憶喪失だったんだ。爆炎剣の顔を見て名前だけ出てきたってかんじだよ。」
「うーん。わかった。納得してやる。」
「俺からの質問だ。本当にこの辺をうろついていただけなのか?」
「昔の俺にはランク10になることが目標だった。だが、ランク10になってちょっとした頃、自然とやる気が無くなっていった。このままではダメになってしまう。考えたのはモンスター狩りだ。強いモンスターをひたすら狩り、強さを証明する。」
芳雄より考えていると思うぞ。
「最初に出会ったのが魔獣の森にすむサーベルガーだった。繁殖期のサーベルガーを狩ることで証明したかった。」
確かに繁殖期のサーベルガーはランク10が2人いて倒せる相手で、1人で倒したら強さの証明といってもいいだろう。
「だが、俺はサーベルガーを逃がしてしまった。だからこの辺で情報収集をしていたんだ。」
なるほどな。
「これからどうしたらいいんだ?」
「へ?このあとはもうしばらく待てばギルドから応援が来るぞ。」
「違う。俺の目標のことだ。」
こいつはまったく。
自分の失敗を、もう考えないとはポジティブなのかアホなのかわからんな。
ん?この質問、芳雄の時と似てるな。
「やりたいことを探すのを目標にしたらどうだ。」
ヨシオはキョトンとした顔でこっちを見る。
ホント似てるぜ。
「うーん。爆炎剣さん。けがは大丈夫?」
アルファが起きたようだ。
「おう!おかげさまでなぁ。」
「さぁギルドに戻りましょう。携帯保存食がもう少ししかないの。」
食料も、無いらしいな。
最後の携帯保存食を食べた俺たちは、荷物をまとめ入り口の方に向かう。
するとサーベルガーが突進してきて、入り口が破壊され天井が崩れてきた。下敷きにはならなかった俺たちはサーベルガーと向かい合う形になっってしまった。
前話と話が繋がりました。
次回は主人公活躍させていきます。




