中2③
ふと、頭にぱっ、と1つ浮かんできた。
自分の夢は何だろうか。自分は何がしたいのだろうか。それが頭に浮かび、数年前には考えなかったであろうことを、考えるようになってしまったとひしひしと実感させられていた。こんなふうに現実を見れるようになったのは、成長と言えるのだろうか。どうにもうまくいかず、ただ、やれることと言えば毎日何の個性もない建物に行き、退屈な授業を受け、ずっと怒られることのみだ。そしてこうしている間にも自分の中の嫌な感情の集大成が出来上がっていく。ああ、あの頃に戻れたなら。しかしながら、そんなことを考える自分も嫌だし、それを否定する自分も嫌だった。そういえば、社会人は辛すぎて自殺してしまう人もいるらしい。そう考えると今はまだ大丈夫か、とも思ったが、その直後には逆に社会人になったらこれの何倍もキツくなるのか、といつもの将来の不安に移り変わってしまった。「はい、休憩終わりです。」いつのまにかホワイトボードの前にたった先生がそう告げると、時計は21時10分を指していた。横を見てみると他のみんなは自然と切り替えていた。
「おい。」自分のほうを見、講師が言った。
その言葉ひとつで身震いした。
どうしてなのか明らかにわかる。今思い出したのだから。
あ
あ、
あ、あ、あ
「おまえちゃんと宿題やってこいよ」
ああ、、まただ。
またやった。
またやった。
またやった。
また宿題を忘れた。
いつもこうだ。
いつもこうだ。
いつもこうだ。いつもこうだ。
いつもこうだ。
平日に何もせずにダラダラし、直前にやった結果、上手くいかない。全くもって阿呆である。ただ、やったところで正直こういうところで褒められた試しが無い。ずっと自分が叱られているのは先生らの期待なのだろうか?それともシンプルにほかのやつへの贔屓なのだろうか?そんなことないと信じたいが。
「おい、ちゃんと話聞いてんの?」冷酷で、ズシリとした言葉が自分の心を小さく押し丸め、場の雰囲気をも軽く押しつぶした。こういうところだ。こういうところがダメなんだ。だから怒られるのだ。
「すいません」
「謝ればいいと思ってる?」
違います。
「じゃあどうすんの?」
次回、、持ってきます…
「それができないんだろ。」
「もういい。」彼はそう言うと、マーカーのキャップを外し、ホワイトボードに文字を書きながら、「授業はじめます。」と言った。その声が6人ほどがいる静かな教室内に響いた。




