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蹴学生  作者: あかはま
第一章:中2
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中2②

はい、スタート。

その言葉と共に、4分でセットされたタイマーが押される。

始まった。

カウントダウンするタイマーを時々見上げつつ、とにかくテストに答えを“丁寧”に書く。

書く。

書く。

とにかく書く。

ペース的には悪くない。

前のタイマーを見ても悪くないペースだ。

ただ、直前にやりはしたが抜けてるところが2,3箇所ほどある。

終わった。

無理だ。

元々の採点基準が厳しいだけに、書けない漢字があると確実に再テストである。

必死に頭の中から搾り出そうと部首を書いてみるが、全く出てこない。

結局、何か違和感のある変な漢字を書くしかなくなった。

ピピピピ…音がなった瞬間に教室にいる全員がシャーペンを置く。

終わった…

今日も23時を回ることになりそうだ。

ため息をつき、渋々ながら隣と交換する。

やはりそうだよな。と、前から解答が回ってき、自分に対する自尊心が崩れる音、自分がさらに嫌いになるものと、隣に対しての尊敬心が募っていく。

隣は1問落しのみで合格。一方の自分は4問落としで見事に再テストとなった。


授業の後、再テスト用紙を校長の机に出しに行く。

確認してもらう時間だけで自分は何回でも死ねそうなほど長く感じる。

回答用紙から目線を外し、頭を上げ、まず出たのが

「お前さ、何回再テストするの?」

「すみません。」

「そもそも再テストを前提にやってるじゃん。」

「いや、そんなことはないです…」

「そんなの意味ないから。」

「…」

今一番聴きたくなかった言葉であった。

何も言い返せない。

自分は勉強をしていなくて、あいつはしている。その差が現れているだけなのだ。

努力で示せばいいのだ。

それだけだ。

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