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クロスワールドーー48歳のサバイバル馬鹿が異世界に放り込まれた結果、まず飯を作り始めるーー  作者: こっちのあっきー


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会議と計画

その日は一度アルカディアに戻り今後の計画を考えるため会議を開こうと思う。

屋敷に戻りセバスに相談する。代表者を集め会議と方向性の落とし込みとなる。会議の面子はアルカディアの代表者と、グリーンゲートからは


ローディン 農業代表

グリーンゲートの農業事情を把握


ベルク 畜産代表

家畜飼育についての現場責任者


ミレナ 農村・農作業関係


グラント 林業・開墾


エルダ 水路・農業用水


会議の議題が「アルカディアの農業畜産革命」である。


王国の現状をみてアルカディアでやっておいた方が良い産業が農地拡大と大規模農地の整備である。


「今後、アルカディアでは魔物の家畜化を行って王国の台所のポジションに治まれたら良いなと思っている」


「魔物の家畜化?!そんな事が出来るのでしょうか?」


「ああ、出来る」


りょうは言い張る。魔物図鑑は絶対なのだ。


「まずはこれを食べてみて」


りょうはシュローに指示を出して各テーブルに配ってもらった。


出されたものはローストビーフ。間違いなくローストビーフなのだ!


「これは?」ぼやきながら一口食べる面々。


「なんて旨味だ!柔らかくしっとりと火入れされていて、上質の赤身でしか出せない旨味だ!」


と大絶賛であった。


「これはミートカウという魔物のローストビーフでこれからこのミートカウを家畜化したいと思っているんだ。そしてミルクカウも家畜化するつもりだ」


「そして飼料も作ると言うことですな」


セバスが捕捉で加えてくれた。一同は頷く。


「必ず捕獲してくるので牧場と牛舎の建設を取り急ぎ行って欲しい豚舎と鶏舎も並行して増設とする」


次に農業の畑の拡大化も急務になる。


「放牧とはいえ飼料も大量に作らなくてはいけなくなる。主にはシャリと麦、トウモロコシ、マメ、ジャガイモを主体に作って行く予定だ。人員はこれから移民がかなりの人数が来る予定だ」


詳しい作付けと、連作障害が起こらないように植える作物を説明する。


アルカディアで一大事業計画が立ち上げられた。


ともあれ、今回は大まかな流れを伝えただけである。


ここからの綿密な計画や必要な物資は優秀な部下たちが仕上げてくれるのがアルカディアである。


「なあ、コランド。アストリアの保存食ってどんな物があるんだ?」


りょうは保存食について調べることにした。


「保存食ですか、主には穀物は麦と豆です。肉は塩漬けしてからの干し肉ですね。野菜は日持ちするものはジャガイモくらいですかね。あとは収納魔術のレベルの高い者が保存していた物が、冬には高値で取引きされます」


この世界では収納魔術は普通にある。しかし容量は馬車1台分あれば大きなほうだ。とにかくアルカディアから送って日持ちがする物を作りたい。


何が良いだろうか?


保存食の種類といえば。干物、塩漬け、糖漬け、オイル漬け、発酵、燻製が代表的だ。


今すぐ準備出来る余裕のある食材は肉と魚だ。野菜と穀物はアルカディアの為に置いておかないとダメだ。


真冬なので日持ちはする。しかもこの世界には収納魔法がある。となると配給後に3ヶ月ほど日持ちはするもの…


コンフィが一番日持ちがしそうである。


「セバス、イノシシのアブラを使ってイノシシと鹿肉のアブラ煮、コンフィの生産工場と人員の手配を頼んでいいかな?あと、フタ付きの大きな容器を陶器で大量に焼いて貰えるように手配もお願い。」


「かしこまりました。」


流れるように受諾される様子は、セバスの凄さを理解させる。


「パパ!この前のフランクフルトソーセージも良いのではないか?妾はいつでも食べたいのじゃ!」


ルシェの要望でソーセージ工房も作る事になった。ミンサーとスタッファーをモルツとホップに渡して量産を頼む。


「セバス、モルツ、よろしく頼むよ。コランド、馬車20台と王国へのキャラバンの手配を頼む」


「おまかせ下さい。アルカディアの宣伝と帰りに移住したがる者がいれば連れてかえります」


出来る部下たちが凄すぎる。


翌日から山に狩猟にでる予定を組む。


「りょう、お願い。今回はわたしに狩らせて欲しいの」


クロスボウを構えてアピールするニーニャはりょうと目が合うとクロスボウを消してみせた。


「ニーニャ、収納が…」


「実は覚えたの、こっそり練習していたの私たち」


そう言ってファルカの方を見るニーニャ。


「まさか…」


ファルカも剣を消してみせた。


なるほど、収納の魔法の練習を二人でしていたらしい。ニーニャはボウガンの練習も毎日欠かさず続けていたようだ。


「わかった。今回は見学しているよ」


翌朝、ニーニャが口笛を吹くとモコモコを先頭にうちの犬たちが元気よく走って来た。


ニーニャは右手で木を指差し


「モコモコ!」


「クゥン」


モコモコがスピードを上げて走り指差された木の枝に噛みついて折り、持ってくる。


「モコモコ、シリウス、ルナ、ソル、レオ!ステイ!」


ニーニャのひと声で犬たちが伏せる。


「行きましょう」


犬たちが立ち上がってニーニャに続く。ニーニャの後をりょうたちは離れて森に入って行くのであった。






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