「ぶぶ漬けでもどうどす?」
困った、ドラゴンさんが帰らない…どうしよう。
「えんもたけなわでごさいますが、あと1時間で宴会はお開きに成ります。以降は各自仲の良い方々でごゆるりと…」
良し、あと1時間でドラゴンさんのボッチは確定だ。
ふふふ。二次会への誘いが無いあの虚無感……
味わうがいい……
完璧だ!角が立たないふわっとした拒絶。
あっ!グループ分けみたいなの出来て来た。
やはり誰も恐れて声を掛けないか…だよな恐いもんな…
あれ?ドラゴンさん目を潤ませて何か可哀想に…
「ははははは!なんだ?一人か我が家でのみなおそう!」
「うっ……うわーん!」
なんだと…ニーニャが声を掛けるだと!
身長138センチのニーニャに同じくらいの、ロリ形態のドラゴンさんが、しがみ付き泣きじゃくっていた。
「解せぬ…」
「りょう様♡どうされましたの?」
お酒を呑むとファルカが俺にべったりになる…
ぐぬぬ…今の俺は24歳、ファルカは21歳ちょうど良く無い?アリだよな…ゴクリッ!
「りょう!浮気はダメよ!めっ!」
背中をペチンッ!と叩かれた。
ニーニャ…うわーん!子供に監視されていて何もナニも出来ない…賢者(笑)はこの状況にマッチし過ぎて怖いわ…
バーベキュー会場を収納して、久し振りに自宅に戻る事に。ニーニャも帰りたく成ったらしい。
ファルカがしがみ付き離れない。
ドラゴンさんもニーニャにしがみ付き離れない。
キングサイズのベッドが、もう一つ収納しているから作業部屋にでも置いて二人を寝かそう。
呑んでない使用人が自宅まで運転してくれた。
どうやら山への入り口に第一騎士団の4人が二人交代で警護してくれているようだ。
来客応対とウチへの送迎も兼ねている様で色々助かっている。今回、宴会に参加出来なかった団員に、海鮮と穴子丼を渡しておいた。
どうやら今回の飢饉によってか、食べ物を渡すと非常に感謝される。
帰宅したら庭でトマスとメリッサにお帰りなさいませと挨拶をされ
「旦那様、先ほどの轟音と空からドラゴンが来ていたみたいですが…大丈夫でしょうか?」
とトマスが不安を隠し切れない様子で尋ねてくる。メリッサは不安そうにトマスに寄り添っていた。小さな子供達を連れて。
「もう大丈夫だよ!今から軽く宴会するけど参加する?」
「もちろんでございます」
「旦那様、奥様よく御無事で…」
ノエルや子供達、犬達も猫達まで集まって参加のようだ。
「旦那様、奥様、そちらの方々は?」
ノエルが不思議そうな興味津々の様な目線で、俺にべったりなファルカと、ニーニャにべったりなドラゴンさんをみている。
「彼女はクラート領からの新しい住民で」
「第一騎士団団長のファルカ・フォン・ベルン騎士爵だよよろしく」
「お貴族様でありましたか失礼しました私はりょう様に仕える専属メイドのノエルと申します。よろしくお願い致します」
「良いですよ、私は全てを棄ててりょう様に仕える剣、ただの剣ですの」
「それで奥様、そちらの方は?」
「この子はドラゴンさんだよノエル」
「!!!」
ノエルの顔色が一瞬で変わった。
「妾はホーリードラゴンのルシエラじゃ、ルシェと呼ぶことを許すぞ」
へぇ!ホーリードラゴンだったのか、魔物図鑑を使い鑑定してみた…
ホーリードラゴン SSS ○✕△□●○✕●・・・聖なる●○✕・・・神・●○✕●・・・・●○✕●
あかん、ダメなヤツだ!極力逆らわない様にしよう。
「ふむ、妾を探るか…のう?りょうよ」
「すまない…害意は無いんだ」
「良い良い、妾はここが気に入ったぞ、良し加護と契約を交わしてやろう」
「え?住むの?」
身体が光加護と契約を交わした。契約内容教えてもらっていない…アリなのか?
「ニーニャよソチは妾の母として甘やかすのじゃ妾を」
ロリがロリに抱きついてママーと呼んでる…
「剣の娘にも加護をやろう、めんどくさいのホレ」
今度は全員が光に包まれた。アルト達子供までである。
「三食昼寝付きじゃぞ!わっはははー!ママー!」
俺を含め全員がキョトンとしている。どうやら新しい家族が増えた様だ。
日は陰り夜の帳と夕焼けが混じる紫色の素敵な空を見つめる一家だった。




