↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クロスワールドーー48歳のサバイバル馬鹿が異世界に放り込まれた結果、まず飯を作り始めるーー  作者: こっちのあっきー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
15/60

クロニクル

 夢をみた、ニーニャと初めて会った日の夢、倒されたオーク、ニーニャを木の洞に逃がし庇う男の姿を、息を引き取ってもなお守るように亡くなった、勇敢な父親の姿が、俺には出来ない姿の夢をみた。目を覚ますとニーニャが寝惚けて首にしがみついていた。起こさないようにそっと手を離して、顔を洗いに起きた。

今日は早く起きすぎた。


少し山に狩りに出た。

最近は、魔物ばかり狩っていたので鹿とイノシシが増えて居るようだ。

気配を殺して、狙いを定める。


集中……撃つ、装填、撃つ、装填、撃つ、装填、撃つ………。


見える範囲の鹿とイノシシを狩った。


イノシシが5匹、鹿が10匹。

収納して川に移動。血抜きをして内臓の処理をし、さっと解体した。

あっという間に終わる。川が流石に血で赤く染まっている。

穴を掘り、食べない部位の内臓などを埋める。


家に戻ると、みんな朝の日課を始めていたので、参加する。


朝ごはんを食べている時に、今日の予定を皆に伝えた。


「今日はノトスに行って、食糧を納品多めにしようと思う。一緒に来たい人ー!」


「久しぶりにお店の様子が見たいので付いて行きたいです」


ニーニャは当たり前として、今日はミリーとマリー、アルトが付いてくるようだ。


「レッサーウルフが在庫切らしてるから、グリーンゲート付近のレッサーウルフを間引きながら行こうと思う。何時になるか分からないから、晩ごはんは済ませてね」


今日は早めに出発した。グリーンゲート付近は魔物が多く、めっちゃ狩れました。


「大きな群れを3つ潰したから200匹くらい狩れたな」


食糧過多かなと思ったが、近隣の村も充たされるかな?と今日は張り切りました。


ノトスの冒険者ギルドで、200匹を一度に全部納品しても構わないかと相談したら、男爵と商人ギルド長が飛んできた。


「これでノトスの町以外の、領地の村にも送る事ができる…」


男爵が泣きだした。迷惑かと思って一度に卸さなかったけど、欲しかったんだね。気付かずにごめん。


「あと、これはここらでは取れない動物なんだけど、鹿肉要ります?油ぶんはないけど美味しい肉ですよ。あとお店で出してるイノシシ肉も…」


言い切る前に「要ります!!!」だそうだ。

鹿肉を2匹分とイノシシ肉も1匹分卸してあげた。


100グラム銀貨1.5枚で買い取って貰えた。


中央広場に行く、とうちの店が凄いことになっていた。前までタープテント1つのお店だったのに、間口が3倍に広がっていた。難民が多くなってきたので拡張したらしい。渡す肉の量が増えていたのはこのせいか…


「旦那様、お肉の追加お願い致します」


ミリーとマリーが指示をしながらお願いしてきたのでウルフ肉とイノシシ、今回は鹿肉のローストのレシピを添えて鹿肉も渡しておいた。


「お客さん多くね?何人いるんだ?」


広場は鮨詰め状態だった。周りでは


「美味い!これをこの値段で食べれるって、ここは楽園か?」


「町に戻ったら宣伝しとくぜ!串もう2本追加だ!」


「いや!俺はもう戻りたくねえよ!」


お客さんの評価は最高だな。

繁盛し過ぎのような気がする。これが嬉しい悲鳴ってやつか。


帰りに迷いの森でウルフを狩って帰ろう。


男爵に現状を聞いておこうと、男爵の家に向かった。


「男爵、広場が凄いことになってますけど、大丈夫そうですか?」


「領内から人がノトスに食糧を求めて集結しているようですが、本日の納入分で他の村へレッサーウルフ肉を売りに出れそうなので大丈夫かと」


「そうですか、あとアルカディアの特産品として魚の干物を作りだしたのですが、これはお土産です。」


アジの干物とメザシを男爵分と商人ギルド長の分を渡しておいた。


「気にいって貰えたらまた卸しますので」


凄く喜ばれた。


「コランドから聞いていると思いますが、グリーンゲートへの移民の件も宜しくお願い致します」


アルカディアとグリーンゲートの有用性を美味しいもので宣伝しておいた。


その頃、隣のクラート領では


「飯も食わずに警備なんてやってられっか!」


「隣のノトスでは食糧が潤沢に出回りだしたみたいだぜ!俺は家族でノトスに行こうと思うんだ」


「マジか、俺も行こうとしていた所だ。貴族だけ良いもん食いやがって…」


「町の住人はもう出て行き出してるみたいだぜ!」



ノトスに向かい大勢が旅立った。


食糧を求めて


生きる為に


それは飢えた民たちにとって…命懸けの旅だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。