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クロスワールドーー48歳のサバイバル馬鹿が異世界に放り込まれた結果、まず飯を作り始めるーー  作者: こっちのあっきー


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ようこそ

また1週間ほど経った朝、屋敷から電話が入った。ネット電話便利!朝起きて直ぐだった。


「朝早く申し訳ございません。ノトスより孤児院からの御一行が到着されました。このままご案内しても宜しいでしょうか?」


「ああ!宜しく頼む」


とうとう孤児院の全員が揃う事になった。1時間程して到着した。ミリーとマリー、子供達5人がコランドに連れられて馬車で来た。


「やあ、長旅ご苦労様」


「これから宜しくお願い致します」


「りょうさん、やっとこれたよ!弟たちは元気ですか?」


一番年上のアルトが聞いて来た所に、


「にーちゃ」「ねーちゃ」


下の子供たちがシリウスたち犬と走って来た。

約2ヵ月ぶりの再開であった。

家の中に案内して総勢17名とコランドでの朝ごはんとなった。


朝ごはんはアジの干物とメザシとベーコンエッグ、お味噌汁、小松菜のおひたし、ソーセージである。ヤギミルクも1人1杯は飲むこと。身体に良いからね。


「おかわりも有るからたくさん食べてな、いただきます!」


「いただきます」


小学校の給食並みの「いただきます」が響き渡った。長旅でお腹もすいていたのだろう。凄い食欲だった。やはり卵やベーコン、ソーセージなどに豪華すぎます!と驚いていた。遠慮なんてせず食べてくれ!と言われてやっとガツガツ食べ出した。見ていて気持ちが良いな。


「今日はゆっくり過ごして皆で懐かしんでくれ」


「トマス、メリッサ、みんなを家に連れて言って色々教えてほしい」


「かしこまりました」


みんなぞろぞろと家に向かった。賑やかになってきたな、子供たちもこれで安心だな。


「子供たちが増えて、少し圧倒されちゃったわ」


ニーニャも同感のようだ、優しい笑顔で呟いた。

この3週間俺は山でのんびり過ごしていた。


「そろそろ屋敷に行って進捗見ないとな」


完全にスローライフを楽しんでしまっていた。


一休みして屋敷に向かった。あれ?畑の方に小川の引き込みがされて用水路が出来ている。

俺が山でのんびり過ごしていた間に、使用人たちが頑張ってくれていたみたいだ。


季節はもう秋も過ぎ冬になっていた。屋敷に着くと使用人たちが一斉に


「お帰りなさいませ、旦那様、奥様」


みんないつもありがとう。


リビングでセバスとヒルダ、コランドと赤き剣による報告を受ける。


畑の近くの住居の庭に井戸を発見したとの事。これにより周りの古民家10軒は釜も囲炉裏(いろり)もあるため、住居として使用可能。古民家は部屋数も多いので1軒に数世帯転居できるとの事。


森の入り口の町にも家が30軒できているらしい。今は新に家を増やしていっている、人口はまだ100人程で生活態度は良好らしい。テント生活が大半らしい。家ができ次第家族優先で入居している。


「今居る100名から20世帯この街へ移住させよう」


「ありがとうございます、大工や農夫など技術者優先でお願い致します」


セバスには受け入れ準備を任せ、ヒルダには移民の案内と説明教育を、コランドには村の人口の調整、赤き剣には移動の運転を任せた。


森の入り口の町とかこの町の名前も日本名だとややこしいし、うーん、ここ俺の治める町をアルカディア、森の入り口の町をグリーンゲートに命名しよう。


「この町をアルカディア、森の入り口の町をグリーンゲートに命名」


全員に周知させた。

グリーンゲートに移動する、町に到着するとみんなに羨望の眼差しでみられた。グリーンゲートに移住する前にグレゴール男爵によってかなり選抜されているようだ。職業などを聞くとほぼ何かしらの専門知識や技術を持った人々らしい。

移住させるのはここから大工、農家、錬金術師、鍛冶屋、教師、料理人、医師、の20世帯を選んだ。

大人40名、子供10名だ、順に車で運ぶ。2時間程で移動は完了。


「コランド、ノトスに行って移民の受け入れ追加で50名からグリーンゲートの進捗に合わせて調整を」


「おまかせ下さい」


「今日移れなかった者達もアルカディアの設備が整えばまだ移住させる予定だ、今後も良き行いを」


残った50名に対してウルフ肉を100キロ差し入れした。この世界ではかなりの大盤振る舞いである。1000万円相当の差し入れだ。

住民たちの羨望の眼差しは更に強くなった。


次こそは選ばれる様に祈るのであった。



ノトス領から離れること、馬車で1週間の距離に、隣のバカ領主の領地がある。クラート領であった。セバスたちを売り払い、運営が回らなくなったその領地では今、未曾有の飢饉により領地より逃げ出す領民が増えていた。目指すはノトス、商人に噂を聞いた、食糧が豊かな町を目指して。


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