天界
【天界】
幾らかの世界の上にある世界。
純粋な光や聖への信仰によって形成される、神域の一種。またはその前段階。
【天界の成長】
天界は光や聖の信仰が寄り集まる事によって成長する。
救いを求める願いが集結し複雑に混ざり合い、結晶化する。
最初は光や聖の属性が結晶化を始め、雲のような粒子天界の雲が形成される。
それが他の信仰を取り込んで大きく育ち、白い石のような物質、天界の石が形成される。
これらが肥大する事で、天界の大地は形成される。
※神域は《神》の項を参照
【天界の生物】
エンジェルストーンが更に信仰を取り込むと、力の集結による歪みが生じ、それは地表部分に吐き出される。
天界の大地が一部隆起し、概ね甘い石のような物となって生えてくる。これを天使糖と呼ぶ。
エンジェルシュガーはその後、長い時間をかけて更に成長、その末に、エルクーンという生物が誕生する。
乳白色の石の塊らしきその生物は、また長い時間をかける事で大きくなり、エルデクーンに進化する。
そこからまた更に長い時をかけてエルデクロンに進化、天使の形を形成し、その後ようやく天使へと進化する。
その事から、エルクーンやエルデクロンは、天使の蛹や天使の卵とも言われる。
その方法によって誕生する天使は、天界を形成した下の世界の知的種族の形を取る。
人の信仰を受けて生成された天界は人の天使、リザードマンの信仰を受けて生成された天界はリザードマンの天使を発生させるのである。
※信仰は《神》の項を参照
【天使の生態】
天使は、結晶体を核に発生する、亜精霊の一種である。
◆天使の増殖
天界が未熟な内に発生した天使は性別を持たず、その増殖方法は2つ。
エルデクロンからの進化か、精霊種の繁殖法である、魂の混合、精体を交わらせる事により増殖する。
天界に力が満ちてくると、やがて天使は信仰を捧げる地上生物の影響を受け性別を獲得。より簡単に繁殖できるようになる。
◆天使の食性
天界が未熟な初期の天使は、精霊により近い肉体を持ち、あまり食事を必要としない。
天界の成長が進み、天使がより地上生物に近づくと、空腹が発生し始める。
天界で食べれる物は、無味な雲か、硬くて無味な石か、甘くて栄養豊富なイシの三種である。
即ち、天界の構造上……天使の共食いは起こるべくして起こる事なのである。
◆天使の死
初期の天使は精霊種としての性質が強いが、それも天界の成長、天界の大気に満ちる属性の変化により変質し、約200年程度で寿命を迎える。
死んだ天使は、光輪を残し、白い砂粒になって崩れ落ちる。
……その砂粒はより甘くて栄養豊富。上質な天使糖である。
◆天使の構造
白い粉をベースに、祈る者たちの概念属性を取り込み形状を確定する。
翼は純白であり、翼持つ種の天使が生成される場合は、その翼が白い翼で互換される。
光輪は天使の中で最も頑丈な部位であり、演算補助装置、記録装置、魔力タンクの役割を担い、魔法発動時などに効果を発揮する。
◆天界の産業
天界の雲は、光や聖属性を込め、細かく操作する事でその形状を自在に変更可能で、込める量によって硬度が変わり、個人属性魔力と光、聖属性が馴染む事によって形が固定される。
天使はこれを用い、布や紙の代替品を製作するが、扱いが難しいため高価値。おまけに雲の採取にも技術や道具を必要とするので、凝った衣服や装飾品はあまり生産されない傾向にある。
また、天界の石は主に建材に使われるが、使い方によっては雲の方が強度が出たり、粘りがあったりするので、それらの配合比率やそれを作成する職人によって、建材の価値が変わる。
尚、石は雲に比べればパワーだけでどうにかなるので、簡単に採取可能。
天界の大地は、天使の衣食住を支えている。
【天使の成長】
・エルクーン:F級
・エルデクーン:D-級
・エルデクロン:D+級
・レッサーエンジェル:D+級
天使が劣化した種。天使と比べて単純に能力が低い。
・エンジェル:C級
天使。
・グレーターエンジェル:B級
上級天使。
・アークエンジェル:A級
大天使。
・権天使:SS級
プリンシパリティーとも。守護を司る大天使。
・能天使:SS級
パワーズとも。悪を屠る正義の尖兵の大天使。
・力天使:SS級
ヴァーチューズとも。英雄を見出す大天使。
・主天使:L-級
キュリオテテスとも。四枚翼の大天使。
裁きの天使、天罰の執行者。
・熾天使:U級
六枚翼の最高位天使。
【天の加護】
天界は信仰が集まり成長すると、天使に加護を与える事がある。
それは『夢想精霊』の一種であるが、自我というにはあまりに薄く、天界という世界が持つ理として、天使を助ける。
加護を受けた天使は、その魂の成長を待たずして、権天使、能天使、力天使、主天使のいずれかになる事が可能。
加護は前任者の死亡や、加護持ち複数の罷免要請などにより、他者に譲渡される。
※そんな加護は《魂の装備》の項を参照
【天使の再誕】
天使は死ぬと、白い粉と光輪を残し、その魂はやがて輪廻に帰る。
その後長く放置されると、光輪が天使糖を侵食、肉体を再形成し、天使は再誕する。
ただし、それには長い年月を要するため、大体の場合魂は輪廻を巡っており、再誕するのは光輪の記録装置から多少の記憶を引き継いだ別の人物である。
……輪廻を巡った魂は、その記憶を洗われ、こぼれ落ちた記憶は世界に拡散する。そうして、多くの天使の記憶を世界に流しこむ事で、世界の聖別を行なう目的があると見られている。
【天使の堕天】
天使は強く信ずる正義に裏切られた時、堕天する。
堕天すると、翼は黒く染まり、闇属性への適性が生まれる。
それは権力などにより腐敗した正義を穿ち、新たな正義を芽生えさせる為の、天使が本来持つ自浄作用である。
正しき正義が執行されると、やがて黒い翼は白くなり、闇属性への適性はそのままに、天使に戻る。
光輪はそれもちゃんと記録している。堕天使の光輪はとても貴重なアイテム。
【天界の不純化】
天界は成熟してくると、知性の低い動物などから捧げられる属性も分母の増加に伴い増加して、動物などの特徴を持った天使や、光や聖以外の属性を持つ天使が生まれるようになる。
……大体の天使はそれを受け入れられず、悲劇は度重なるが、やがては許容せざるを得なくなる。
それが単純な許容による物なのか、堕天使の活躍による物なのかは、天界を率いる者次第であろう。





