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080_空白を食う、

 何もないところを食べるのである、空白がズレなのである、断絶している隙間がエネルギーであるのであるから、そこを燃料にしている生き物があちら側にいるのである、あちら側全体がそうであるとも言える。


 そこに存在しないからこそ存在し得るものなのである、無意味があるのである、虚無があるのである、0が1なのである、どちらでもよくどちらでもなく、つまるところあるかないかであれば良いのであり、そこになくとも良いのである、その情報そのものがエネルギーなのであり、それを食うものなのである。


 美味しいかどうかはそれは美味しいのである楽しいのであるポジティブなのである、肯定的なのである、ないからこそ良いのであり、得てプラスの要素があるからこそ求めるのであり、快楽でもあるのである、それがなければ不快なのであるという感覚でもある。


 なので、それを求めるのである、間隙を空隙を空虚を朧を、ふわふわと煙のようなその隙間を、作り上げる、そのままにする、維持する、開く増殖するそういうことをするように動くのである、だからこそ、断裂は生まれるのであり、生まれ続けるのである、それはどうしようもない、手の届かないところで動くシステムであれば、こちら側は早めに諦めるしかない、受諾するしかない、受け入れるしかないのである、絶望はしておいた方が、希望することができるようなものであり、全て塗りつぶされることによって浮き出る何かがあるということを想起するのである、まずは底深くに沈むことから、吐くことから始めなければ浮かぶことはできない、歩くことも進むこともできない、ようなイメージを持つのである、楽になる。少なくとも私は楽になったのである。


 個人の自我の自意識の意識の思想の思考の意思のそれらの認識の観察者の観測者のそれはまやかしであり誤魔化しであり錯覚であり錯誤でありあやふやであり実在ではなく後付けの屁理屈であり何者でもなく何物でなくその全てである、矛盾を働かせる言葉を羅列して韜晦しておいて悦に浸るようなものであり、大体は、そうはったりでありブラフであり虚勢であり、ええかっこしいの痩せ我慢である。


 それを認めるか認めないかは別にして、別にどうでも良いのである、それが気持ちよければそれで良いとするか、生き方であるかどうかはともかく、趣味の範囲であり、それ以上のものは存在しないのである、なんとなくであるならば、実はその方が上等でもある。


 信念を持って何かを成す方が歪むのである、そして大体のものは歪んでいるので実はそれはそれで正しい流れを引き寄せるのである。


 その辺りを含めてどうしようもないのである、そのどうしようもなさが、美味しいと感じる生き物がいるのである、そう見立てるということである。

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